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島原城(長崎県島原市)の一角に石碑が立つ…

 島原城(長崎県島原市)の一角に石碑が立つ。刻んだ文章がその人の来歴を簡潔に語る

▼「終戦は無慈悲に、私に失明を与えた。それから十五年、白いステッキにすがりながら、とぼとぼとまぼろしの国を探し求めてさまよい歩き、いまやっと、その周辺にたどり着いたような気がする。」。盲目の作家と呼ばれた故宮崎康平さん。今年は生誕100年だ

▼映画にもなった代表作「まぼろしの邪馬台国」で古代へのロマンを巻き起こした。学者でも歴史家でもない。ただ「腑(ふ)におちないことは放っておけない」性格。九州から朝鮮半島まで各地を踏査し、臆せず自説を世に問うた

▼さだまさしさんのヒット曲「関白宣言」は康平さんがモデルとの説もある。さださんは顔見知りだった父親に連れられ、小学生の頃から遊びに行っていた

▼デビュー前後から康平さんの評は厳しかったそうだ。「メロディーがつまらん、詩がぼろぼろだ、歌がへた」。そしてフォークソングを土着の心と位置づけるのなら、長崎出身のおまえはなぜ「精霊流し」を歌にしないのか-。あの名曲を生ませた一言をさださんが紹介していた

▼これも縁か、長崎市で2人の特別展を開催中。県美術館で「さだまさしの世界」(11月5日まで)、県立長崎図書館では「宮崎康平展」(12月24日まで)。こちらは11月18日午後、康平さんの目となり支えとなった和子夫人が思い出を語る会もある。


=2017/10/30付 西日本新聞朝刊=

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