♪胸がドキドキ、耳がジンジン、涙ポロポロ、指がピリピリ…

 ♪胸がドキドキ、耳がジンジン、涙ポロポロ、指がピリピリ。あなたに会うと病気になりそうよ-。往年のアイドル、キャンディーズが歌った「恋の病気」

▼文人は恋煩いをこんなふうに。夏目漱石は「恋心というやつ、いくら罵(ののし)りわめいたところで、おいそれと胸のとりでを出て行くものでありますまい」。長谷川如是閑は「初恋は麻疹の如(ごと)し」と、誰もが若い頃に一度はかかるものとして麻疹(はしか)に例えた

▼本物のはしかが流行しているという。沖縄や愛知を中心に感染が拡大。福岡でも患者が確認された。昔は子どもがはしかになるのは珍しいことではなかったが、予防接種の普及で2015年、日本は麻疹の「排除状態」にあると認定された。今回は海外で感染した旅行者が持ち込んだとされる

▼はしかを引き起こすウイルスは感染力が非常に強く、空気感染するのでインフルエンザのようにマスクやうがい、手洗いで予防することが難しいという。おいそれと日本から出て行くものでもなさそうだ

▼感染すれば高熱や発疹が出て中耳炎や肺炎を起こしやすい。脳炎を発症することもあるという。特に心配なのは、子どもの頃、はしかにかからず、予防のワクチンを2度接種していない人だそうだ

▼海外にはこんなことわざも。「恋ははしかに似ている。年を取ってからかかるとそれだけ重い」。ワクチンの接種など、できるだけの対策に努めたい。

=2018/05/17付 西日本新聞朝刊=

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