「朝ご飯を食べていたら、ドンッという音と共に家が揺さぶられ、食卓のコップや調味料が転げ落ちた…

 「朝ご飯を食べていたら、ドンッという音と共に家が揺さぶられ、食卓のコップや調味料が転げ落ちた。『テーブルの下に』と叫んで、家族みんなで食卓の下に潜り込んだ」

▼きのうの朝、ようやく電話がつながった大阪市のおいが興奮気味に話していた。電車や地下鉄はストップ。「とりあえず自転車で会社に行ってみる」と

▼神戸市近郊に住む親戚の女性は「揺れは大したことはなかったけど、(自宅が半壊した阪神大震災を)思い出して、震えが止まらない」。20年以上前の悪夢がよみがえり、不安を募らせた人も多いだろう

▼一日の始まりに大阪を襲った震度6弱の地震。職場へ、学校へと人の波が動く時間帯だった。小学校のブロック塀が崩れ、登校中の4年生の女の子が巻き込まれて命を落とした。別の場所では小学生の通学の見守り活動をしていた男性(80)が倒れたブロック塀の下敷きになって亡くなった。何とも痛ましい。周辺の府県も含め、数百人がけがをしたという

▼駅で足止めされ、電車に閉じ込められ、影響を受けたのは何十万、何百万人か。クモの巣のように張り巡らされた大都会の交通網のもろさ。電気やガス、水道が止まり、困窮する地域も。早急な復旧を祈る

▼「天災は忘れた頃に…」というが、忘れる間も与えてくれず、災害が次から次と起きる。これからは大雨、台風も重なる。備えは大丈夫か。改めて気を引き締めたい。

=2018/06/19付 西日本新聞朝刊=

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