1460・6-東京都千代田区のそれは全国の市区町村の中でダントツに大きい…

 1460・6-東京都千代田区のそれは全国の市区町村の中でダントツに大きい。2位の大阪市中央区は488・4、九州でトップの福岡市博多区は167・2だから桁違いだ

▼2015年の国勢調査に基づく「昼夜間人口比率」。域外からの通勤・通学者の流入で昼間の人口がどこまで膨らんでいるか。夜間の人口(常住人口)を100として算出する(買い物や行楽の人出は含まない)

▼千代田区の人口は調査時点で夜間5万8千人、昼間85万3千人。夜間でみれば東京23区の中で人口は最少だが、ここには永田町・霞が関など国政の中枢機関が集中。加えて大学や高層オフィスビル、大型商業施設も立地し、それらが人口流入の“吸引力”として働く

▼無論、全国には雇用や勉学の受け皿が少なく、逆パターンの地域も多くある。常住人口が数十万規模でも、昼間は住人が域外に流出してにぎわいを欠く。大都市周辺のベッドタウンが典型だろう

▼ただし、にぎわいといっても都心のそれは息苦しい。朝夕の電車はすし詰め状態、昼の食堂やレストランは順番待ちが当たり前、人気の商業施設は連日混雑…

▼そう、地域の魅力や暮らしやすさは人口の多寡だけでは測れない。この時期に限ってみれば先の千代田区の数値は大幅にダウンしているはずだ。列島はお盆の帰省ラッシュ。自然、人情、食の豊かさ…。各地で古里ならではの“吸引力”が働く季節だ。

=2018/08/11付 西日本新聞朝刊=

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