鳥が航空機と衝突する「バードストライク」は…

 鳥が航空機と衝突する「バードストライク」は国内で年間1600~1900件も発生している。幸い大事には至っていないが、鳥たちにとっては受難。近年は風力発電施設の羽根で命を落とす悲劇も報告されている

▼そこにこれが登場するとどうなるか。「空飛ぶクルマ」。SFの世界ではおなじみの画期的な乗り物を実現しようというプロジェクトが日本でスタートした。先月末に発足した「空の移動革命に向けた官民協議会」

▼電動で垂直に離着陸し、自動操縦で人や物を運ぶ大型ドローンのような機体を想定。都市の交通渋滞の解消や離島・中山間地の移動手段、災害支援などに役立つと期待されている

▼欧米や中国でも開発が進んでおり、国際競争に乗り遅れないよう経済産業省や国土交通省が民間への支援や必要な法整備の研究に着手。2020年代の実用化を目指し、年内にも工程表をまとめるそうだ

▼無論、コストや安全面など克服すべき課題は多いとされるが、空の“先住者”である鳥たちとの共存を図り、生態系に悪影響がないよう配慮することも忘れないでほしい

▼今年も「空の日」(20日)が近い。民間航空の意義と役割について理解を深めてもらう日とされ、各地の空港で記念行事が催される。そこで知っておきたいこともある。秋は鳥たちが国境を越えて飛び交う「渡り」のシーズン。バードストライクが最も多発する時季でもある。

=2018/09/12付 西日本新聞朝刊=

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