2月22日がニャンニャンニャンの語呂合わせで「猫の日」とされていることを今年のその日に知った…

 2月22日がニャンニャンニャンの語呂合わせで「猫の日」とされていることを今年のその日に知った

▼猫の話題が増えた。福岡市内では昨年春に猫のイラストのラッピング電車「にゃん電」が走り始め、暮れには猫本専門の実店舗(以前はネット書店)ができた。数日前には繁華街の書店で「来る福、招き猫展」の案内を見た

▼西鉄貝塚線の「にゃん電」に先日乗った。車内にも絵がたくさん描かれている。終点の駅から遠くない「猫の島」(相島)の猫たちがモチーフだそうだ

▼猫本専門書店は住宅地の路地裏にあった。名は「吾輩堂」。モダンに再開発中の六本松に、漱石の猫がひょいと現れそうな風景があることにほっとさせられる。訪れる人は20~30代の女性が多い

▼漱石の弟子の内田百〓(〓は「もんがまえ」に「月」)は「贋作吾輩は猫である」を書いた。飼い猫を「彼ハ猫デアル」と書いた随筆もある。時代は下ってペットの数は犬より猫の方が多くなった現代は、「彼」や「彼女」とのことを種々つづる人を増やした。例えば本紙の西日本読者文芸欄には、ジャン・ギャバン似の猫や、夜は一緒に寝るのに昼は知らん顔の猫が登場したりする

▼とかく人と人の間が窮屈になる今の世相は、人は人われ関せず的態度の猫になりたい人、いえもう私ハ猫デスという人も生むだろう。どこかで聞いた小話を一つ。〈ドクター「自分が猫だと、いつごろから?」、婦人「子猫のころから」〉

=2019/03/03付 西日本新聞朝刊=

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