統一選、議員マニフェストを 福岡市でシンポ 高校生はSNSでの発信訴え

地方議員の役割や議員の選び方などで意見が交わされたシンポジウム
地方議員の役割や議員の選び方などで意見が交わされたシンポジウム
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 今春の統一地方選を前に地方議員の役割について考えるシンポジウムが3日、福岡市東区の県教育会館であった。専門家や地方議員など約70人が参加し、議員が有権者に政策を約束する「議員マニフェスト」などを巡って議論を深めた。

 改正公職選挙法により、3月以降に告示される議員選(町村を除く)では、選挙中の街頭演説などで一定量のビラを配布することができるようになる。シンポはこうした動きを踏まえ、福岡市の市民団体「ローカル・マニフェスト推進ネットワーク九州」が企画した。

 冒頭、同団体の神吉信之代表が「議員は近くて遠い存在で、情報が極めて少ない。個々が何をやっていて何を訴えているのか、判断材料がないという声が市民からある」として、議員マニフェストの活用を提起した。

 討論では、行政側の立場から、元熊本県御船町長の山本孝二氏が「住民との対話が必要。ミニ集会で住民の意見を集め、マニフェストを作りあげた」と自らの体験を説明。元三重県知事で早稲田大名誉教授の北川正恭氏は「独居老人や寝たきりの人がどこに居るかなど、地域を一番知っているのは議員。頻発する地震や水害などに議会としてどう動くか、マニフェストにまとめてほしい」と、災害時の議員の役割も論点として示した。

 参加者との意見交換も活発なものとなった。今春の統一選で初めて選挙権を得るという久留米市の高校3年、徳永翔さん(18)は「田舎ほど、(知り合いの)あの人だから投票するといった慣例があり、マニフェストは無視される。若者向けに会員制交流サイト(SNS)で積極発信するなど、市民がマニフェストをもっと知ることができる形作りを」と呼び掛けた。

=2019/02/04付 西日本新聞朝刊=

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