【2019県議選情勢】(3)

写真を見る
写真を見る

■現職2人と3新人挑む 春日市

 現職2人、新人3人が立候補を表明し、今のところ定数2を5人で争う激戦の構図。このまま5人の立候補となれば、区割り・定数見直しで現在の選挙区になった前々回(2011年)に並ぶ過去最多となる。

 現有2議席の死守が命題の自民現職。中牟田伸二は後援会へのあいさつ回りなどで足場を固める。松尾嘉三は、県道沿いなど街頭に立って政策の浸透を図っている。

 国民新人の野尻尚義は地縁血縁のない地だが、駅前に立つなどアピールに懸命。6回目の挑戦となる無所属新人の中村孝三は、広く支持を受け入れるため今回は政党公認を得ないという。同じく無所属新人の室屋美香は休職して出馬の見通し。地域へのあいさつ回りなどで浸透を図っている。

■現職2人が立候補表明 大野城市

 定数2に、自民の井上順吾と国民民主の井上博隆の現職2人が立候補を表明している。

 5選を目指す井上順吾は、昨年5月に就任した県議会議長の公務が多忙で「地元行事になかなか顔を出せない」とこぼしつつ、機会を見つけては地元を回る。3選を狙う井上博隆は「前回は告示3週間前に候補者が名乗りを上げた」と話し、無投票ムードによる陣営の緩みを警戒。こまめに座談会などを開いている。

■元市長が意欲 情勢は混沌 太宰府市

 定数1。再選を狙う国民、社民推薦で無所属現職の渡辺美穂に県農政連推薦の自民新人、西島大吾が挑む一騎打ちと見られたが一昨年、市議会から不信任決議を2度受けて失職した元市長で無所属新人の芦刈茂が出馬意欲を表明。混沌(こんとん)とした情勢になってきた。

 自民は前回統一地方選で県議選、市長選で公認や推薦の候補が敗退。元市長失職に伴う市長選も推薦候補が敗れた。雪辱を期す自民に危機感を強める渡辺は「市民の声を県政に反映させてきた」と実績を訴える。

 参院議員秘書だった西島は昨年、衆院議員原田義昭の事務所に入り「太宰府で町おこしを」と打って出る。芦刈は「新しい挑戦をする」と独自活動を展開。波乱要素となる可能性がある。

■出馬表明は現職の2人 筑紫野市

 定数2に対してこれまで、3選を目指す自民現職の平井一三、5選を目指す国民現職の原竹岩海が立候補を表明している。

 平井は今月の事務所開き後、支援者へのあいさつ回りなど動きを本格化。原竹も県政報告会などで政策課題を訴えて支持層の拡大に期待している。

■自民現職が足場固めへ 那珂川市

 前回、無投票で初当選した自民現職の渡辺勝将が立候補を表明。後援会のほか企業へのあいさつ回りなどで足場固めに懸命だ。

■現新5人で激戦の様相 朝倉市・朝倉郡

 定数2に5人が立候補を予定。一昨年7月の九州豪雨からの復旧を焦点に激戦となる可能性が高い。

 自民現職の栗原渉は、被災地に入ってきた実績を強調。県農政連の推薦も得て組織拡充を進めており、4選を目指す。

 新人は無所属の4人が立候補の動きを見せる。

 県議から朝倉市長に転身した林裕二の元秘書、二又隆幸は自民党支部と県農政連が推薦。秘書時代の人脈を生かし、浸透を図る。

 熊本米秋は旧甘木市議に3回当選。農業を営んでおり、豪雨被害からの復興などを訴えて農家を中心に支持拡大を狙う。

 1月まで衆院議員原田義昭の秘書だった古賀三春も秘書として築いた国や県とのパイプをアピール。団体や企業を訪問している。

 元杷木町長の中嶋玲子は自宅が浸水した被災者。被災地を中心に支持拡大を図る。同区初の女性県議誕生へ、女性票発掘も目指す。 (敬称略)

 ▽党派の略称 自=自民党、国=国民民主党、公=公明党、社=社民党、立=立憲民主党、共=共産党、農=県農政連、無=無所属。

=2019/02/23付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]