【詠んで 街角】海にらみ 家計支える サイドカー フィリピン・マシンロック

5、6人乗りは当たり前。海辺を疾走するトライシクル
5、6人乗りは当たり前。海辺を疾走するトライシクル
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エンジンの振動と、吹き抜ける風が心地よい
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 フィリピンで庶民の足といえば「トライシクル」。オートバイにサイドカーを付けた3輪の乗り物だ。料金は距離に応じた交渉制で数十円程度。狭い道もスイスイ、風が心地よい。

 フィリピン・ルソン島の中西部に位置するマシンロックで、2年前からハンドルを握るのはホソールさん(49)。南シナ海のスカボロー礁で漁をしていたが、実効支配する中国の船から妨害されるようになり、収入は一時激減。少しでも家計の足しにしようと、副業で始めたのが運転手だった。

 「くたくたになって働いても1日のもうけはせいぜい400円。やっぱり漁がいいよ。俺は漁師だから」。そう言って、ホソールさんは海をにらんだ。 (浜田耕治)


=2017/07/17付 西日本新聞朝刊=

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