中国・王外相「対話再開に全力」 日中は「改善へ勢い」

 【北京・川原田健雄】中国の王毅外相は8日、北京で開催中の全国人民代表大会(全人代)に合わせて記者会見した。韓国と北朝鮮の対話の動きを歓迎した上で、北朝鮮情勢の緩和に向け「米朝両国ができるだけ早く接触し、対話すべきだ」と訴えた。安倍晋三首相が呼び掛けた日中首脳の相互往来については実現に前向きな考えを示した。

 王氏は、南北首脳会談の4月開催に合意した韓国と北朝鮮の接近について「長く凍結したままの朝鮮半島情勢に久しぶりに暖流を注入した」と歓迎した。一方で「トンネルの終わりに光が見えてきたものの、全てが順調に進むことは不可能だ」と楽観的な見方を否定。関係各国に「あらゆる2国間・多国間の接触を早期に展開し、対話再開の後押しに全力を挙げるべきだ」と呼び掛けた。

 日中関係については「日本が最近、より積極的な対中政策を取り、改善の勢いが出ている」と評価。李克強首相が出席予定の日中韓首脳会談について、日中両政府は5月の日本開催を軸に調整しており、王氏は「関係改善が続けば、首脳の往来は自然に回復する」と期待感を示した。

 トランプ米政権が打ち出した鉄鋼などの輸入制限方針については「貿易戦争は正しい解決方法ではない。中国は必ず必要な対応を取る」と報復措置を示唆した。南シナ海問題でも「外部勢力が武装した艦船や軍用機を南シナ海に派遣することこそ、平和と安定を妨げる最大の要素となっている」と述べ、米国の「航行の自由」作戦をけん制した。

=2018/03/09付 西日本新聞朝刊=

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