金正恩氏、米朝の国交正常化を提案か 首脳会談で 韓国紙が報道

 【ソウル曽山茂志】5月までに開催される見通しとなった史上初の米朝首脳会談に関し、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が米国との平和協定締結と国交正常化を目指す意向を示している可能性があることが、12日分かった。韓国の大手紙、東亜日報が同日、大統領府の鄭義溶(チョンウィヨン)国家安保室長が米ワシントンでトランプ大統領に面会した際、そうした内容を伝えたとの見方を報じた。

 韓国大統領府関係者は12日、「北朝鮮が核・ミサイル開発を断念するということは、米国との正常な関係構築を目指すことを意味し、自然な流れではないか」と報道を否定しなかった。韓国政府関係者は先日、ワシントンでメディアに、鄭氏がトランプ氏に伝えた正恩氏のメッセージについて「全ては公開できない」とした上で、「米朝首脳会談の実現に向けた信頼構築の一環として非常に包括的な内容だった」と明かしたという。

 大統領府関係者は、聯合ニュースに対し、米朝首脳会談を呼び掛けた正恩氏の狙いについて「究極的には米国との関係正常化であり、平壌に米国大使館を設置することも含まれる」と指摘。「非核化」という最大のカードを切って、国際社会の制裁を緩和するだけでなく、一気に米国との国交正常化を目指すとの見方を示した。4月末に予定される南北首脳会談はその布石となり、離散家族再会や文化交流なども議論される見通しという。

 文在寅(ムンジェイン)大統領は12日、大統領官邸で開催された会議で、南北首脳会談と米朝首脳会談について「この好機を生かせるかどうかに韓国と朝鮮半島の運命がかかっている」と述べ、成功への決意を改めて表明した。大統領府は週末に南北首脳会談に向けた準備委員会を開き、本格的な準備に入る。準備委は任鍾〓(イムジョンソク)・大統領秘書室長を委員長に統一省の実務担当者などで構成。会談の流れやテーマなどを詰めた上で北朝鮮との調整に入る。

※〓は上が「析」下が「日」

=2018/03/13付 西日本新聞朝刊=

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