中国、初の国産空母が試験航行 20年ごろの就役 前倒しの可能性高まる

 【北京・川原田健雄】中国が遼寧省大連市で建造している初の国産空母が13日、試験航行を始めた。中国国営通信、新華社が伝えた。年内にも海軍に引き渡される見通しで、2020年ごろとみられてきた就役が前倒しされる可能性が高まっている。

 中国が保有する空母は、旧ソ連製の船体を改修し、12年に就役させた初の空母「遼寧」に次いで2隻目。国産空母は遼寧を基に設計された通常動力型で、スキージャンプ式と呼ばれる反り上がった船首甲板から艦載機が発艦する。

 試験航行は黄海北部や渤海を巡るとみられ、新華社は「主に動力系統などの設備の信頼性を検証する」と報じた。

 中国は4月、海南島沖で遼寧を含む艦艇による「史上最大規模」の海上閲兵式を実施。習近平国家主席は「世界一流の海軍建設に努力しなければならない」と演説した。中国は初の国産空母に続き、国産2隻目の空母建造計画も上海で進めているとされ、原子力空母の建造計画も取り沙汰される。習指導部は、中国近海と遠洋で常時運用できるように4隻以上の空母保有を目指しているとみられる。

 遼寧は3月から約1カ月にわたって南シナ海や西太平洋などを航行し、台湾をけん制する役割を果たした。中国が進める空母建造は、アジア太平洋地域の安全保障面での不安定要因になっているのが実情だ。

=2018/05/14付 西日本新聞朝刊=

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