ビザ発給だけで110万円請求? 北朝鮮、外国メディアに

 【ソウル曽山茂志】韓国メディアは、北朝鮮が23日から実施するとしている豊渓里の核実験場廃棄を取材する外国メディアに査証(ビザ)発給費だけで1人当たり1万ドル(約110万円)を要求している、と伝えている。中央日報は、北朝鮮の専用機の利用料金まで含めると1人約3千万ウォン(約300万円)かかるとの見方を示した。北朝鮮が取材を通じて外貨を稼ごうとしている可能性がある。

 北朝鮮は中国、ロシア、米国、英国、韓国の5カ国に核実験場廃棄式典の取材を許可。この一部に22日に中国・北京の北朝鮮大使館に集合するように伝えた。この際、大使館が発給する査証の手数料として1人1万ドルを請求した、とされる。請求額が5カ国全て同額かどうかは不明。北朝鮮は2008年に寧辺(ニョンビョン)原子炉の冷却塔の爆破を外国メディアに公開した際も、米国が250万ドル(約2億8千万円)を支払ったという。

 北朝鮮は18日、取材を許可した5カ国のうち、韓国記者団名簿の受け付けを拒否した。理由は不明だが、米韓両軍の共同訓練を理由に、韓国への態度を硬化していることが背景にあるとみられる。北朝鮮は21日にも改めて韓国側の名簿受領を拒否。韓国記者団の一部は同日、北京に向けて出発したが、取材から外される恐れがある。

=2018/05/22付 西日本新聞朝刊=

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