タイのドリアン「宇宙の旅」 宇宙食開発へ7月打ち上げ 「世界一の臭さ」影響調査

店頭に並べられたドリアン。独特のにおいで知られるが、果肉は甘くて人気だ=タイ・バンコク
店頭に並べられたドリアン。独特のにおいで知られるが、果肉は甘くて人気だ=タイ・バンコク
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 【バンコク浜田耕治】タイの政府機関は、「世界一臭いフルーツ」として知られるドリアンを7月中旬にロケットで宇宙へ打ち上げる実験を行う。宇宙空間でにおいがどの程度広がるかなどのデータを入手して、タイ料理の宇宙食開発につなげたい考えだ。

 ドリアンは東南アジアが原産。果実は長さ約30センチの楕円(だえん)形で外殻に硬いとげ状の突起がある。果肉は甘いが、独特のにおいがあるため、ホテルやエレベーター、航空機などへの持ち込みは禁止されている。「果物の王様」とも言われる。

 実験を行うのはタイの地理情報・宇宙技術開発庁(GISTDA)。乾燥させて真空パックしたドリアンの果肉4個(計52グラム)を箱に入れ、7月中旬に米国の民間企業のロケットで打ち上げる。宇宙空間に滞在するのは4分間程度だが、においのもとになるガスの発生量や成分の変化などを調べる。

 宇宙飛行士が食べることができるタイ料理の宇宙食開発につなげるのが最終目標で、GISTDAは今回の実験が成功すれば、来年半ばにはタイ風焼きそばの「パッタイ」やタイ名物のスープ「トムヤンクン」を使って同様の実験に取り組みたいという。

 研究責任者のアマリン・ピムヌーさんは「わずか4分の宇宙旅行だが、タイの食べ物にとっては大きな一歩になる」と話した。

=2018/06/22付 西日本新聞朝刊=

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