洞窟で少年ら13人不明 タイ北部、捜索難航

 【バンコク浜田耕治】タイ北部チェンライ県のタムルアン洞窟で23日から、地元サッカーチームの少年12人(11~16歳)と男性コーチ(25)が中に入ったまま行方不明になっている。洞窟の奥に入った後、大雨による増水で閉じ込められたとみられており、警察や軍などは潜水士を投入して捜索活動を続けたが、28日も安否は確認されていない。

 洞窟は長さ約10キロ。少年らは洞窟奥の5~6キロ地点にある水が届かない場所にとどまり、救助を待っているとみられている。警察や軍は高圧ポンプで雨水を排出する一方、タイ海軍特殊部隊のほか、英国や米軍の救助チームも加わり、約千人態勢で捜索に当たっている。日本の国際協力機構(JICA)はかんがい排水の専門家ら3人を現地に派遣した。現地は断続的に雨が降っており、県知事は「内部の水は濁っており、水位も上昇し続けている」と述べた。

 少年らは23日にサッカーの練習を終えた後、消息が途絶えた。近くにある国立公園の洞窟入り口付近で少年らの自転車が見つかったため、洞窟内に入ったとみられる。タイ内相によると、山腹にドリルで穴を開けて探知カメラを入れることも検討している。プラユット首相も近く現地を視察する予定だ。

 事件はタイ国内で連日大きく報道され、洞窟付近には少年たちの家族が詰め掛けて、祈り続けている。ソーシャルメディアには「13人の無事を皆で祈ろう」「決して諦めるな」などの投稿が相次いでいる。

=2018/06/29付 西日本新聞朝刊=

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