マレーシア前首相を追起訴 資金洗浄罪 巨額流用疑惑解明へ

 【バンコク浜田耕治】マレーシアの検察当局は8日、政府系ファンド「1MDB」を巡る資金流用疑惑で、新たにマネーロンダリング(資金洗浄)の罪でナジブ前首相を追起訴した。前首相は背任などの罪で起訴済み。疑惑の徹底解明を掲げるマハティール首相のもとで、当局は巨額の資金が私的流用されたとみて責任追及を強めている。

 AP通信などによると、ナジブ氏は8日、首都クアラルンプールの裁判所に出廷。背任などと同様に、資金洗浄についても無罪を主張した。弁護士は「(ナジブ氏はマハティール政権による)政治的な起訴だと思っている」と述べた。ナジブ氏は7月に逮捕されたが、保釈されている。

 1MDBはナジブ氏が首相在任中に主導して設立したファンドで、45億ドル(約4990億円)以上の資金が不正に流用された疑いがある。マハティール氏は5月の下院選で疑惑を批判して支持を広げ、史上初の政権交代につなげた。

 マハティール氏は下院選の3日後、ナジブ氏夫妻を出国禁止に。前政権時代に捜査を打ち切った捜査当局幹部も更迭し、全容解明に着手した。警察はナジブ氏の関係先を家宅捜索し、計11億リンギット(約300億円)分の現金や宝飾品、高級ブランドのハンドバッグなどを押収していた。

=2018/08/09付 西日本新聞朝刊=

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