韓国の朴前大統領、二審も実刑 収賄罪など 懲役25年、罰金20億円 一審より重く

 【ソウル曽山茂志】韓国の複数の大手財閥から多額の賄賂を受け取ったとして収賄などの罪に問われている前大統領、朴槿恵(パククネ)被告(66)の控訴審で、ソウル高裁は24日、懲役25年(求刑懲役30年)、罰金200億ウォン(約20億円)の実刑判決を言い渡した。懲役24年、罰金180億ウォンとした4月の一審判決は破棄し、一審で無罪と認定されたサムスングループが絡む一部の収賄罪を有罪と判断した。一審の途中から「体調不良」を理由に出廷を拒否してきた朴前大統領は、この日も姿を見せなかった。

 朴前大統領は一審判決後、裁判への不信感から控訴せず、検察が量刑に不服があるとして控訴する異例の展開となった。聯合ニュースによると、検察は控訴審判決後、「法と常識に見合う結果を得られるよう最後まで最善を尽くす」と述べ、最高裁に上告する可能性を示唆した。

 高裁は判決理由で、朴前大統領が親友の崔順実(チェスンシル)被告(62)らと共謀し、崔被告が実質的に支配する財団に資金を拠出するよう韓国ロッテグループに強要し、同グループから約70億ウォンの賄賂を受け取ったと認定。さらに崔被告のめいが幹部を務めた「冬季スポーツ英才センター」にサムスンが拠出した約16億ウォンも、一審の無罪認定を覆して新たに賄賂と判断した。裁判官は量刑説明で「起訴内容をすべて否認して責任を転嫁するなど反省の態度がみえない。正当な理由なく出廷も拒み、真実を求める国民の期待を裏切った」と厳しく批判した。

 朴前大統領は別の収賄罪や公職選挙法違反罪でも一審で懲役6年と同2年の実刑判決を受けた。一審で懲役20年などの判決を受けた崔被告の控訴審判決も24日に言い渡され、量刑は一審と同じ懲役20年、罰金は一審の180億ウォンから200億ウォンに増額された。

=2018/08/25付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]