米朝首脳再会談へ調整 正恩氏、開催求め書簡 年内の可能性も

 【ワシントン田中伸幸】サンダース米大統領報道官は10日、トランプ大統領が北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長から2回目の首脳会談開催を求める書簡を受け取り、実施に向けて米朝間で調整していることを明らかにした。6月12日の初会談で合意した北朝鮮の非核化に向け具体的な進展がみられず、逆に北朝鮮が核開発を続けているとの報告が相次ぐ中、事態の打開を図るため年内にも再会談が実現する可能性がある。

 サンダース氏は記者会見で、正恩氏の書簡について文言は明かさなかったものの「非常に温かく、前向きだった」と評価。北朝鮮が9日の建国70年の記念日に実施した軍事パレードで核弾頭を搭載できる大陸間弾道ミサイル(ICBM)を登場させなかったことに加え、書簡が非核化や米国との対話を北朝鮮が進めようとする「さらなる証拠だ」との見解を示した。

 サンダース氏は再会談の日時や場所について言及を避けたが、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は10日、記者団に「年内開催は可能」と述べた。一方、ボルトン氏は同日の講演では「非核化への行動を取らなければならないのは北朝鮮自身であり、米国はそれを待っている」と発言。朝鮮戦争の終戦宣言を優先するよう米国に求める北朝鮮をけん制し、非核化の具体的な行動が先決との姿勢を強調した。

 米朝首脳の再会談を巡っては今月、ニューヨークでの国連総会中に正恩氏が訪米するとの観測もあった。だが、トランプ氏は非核化へ向けた具体的な行動を示さない北朝鮮に不満を募らせ、8月に予定されていたポンペオ国務長官の訪朝を中止したばかり。早期実現には懐疑的な見方が広がっている。

 ただ、トランプ氏は11月の中間選挙を控え、北朝鮮問題の進展を有権者にアピールしたいだけに、中間選挙前の再会談実施を目指す可能性もある。

=2018/09/12付 西日本新聞朝刊=

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