米朝再会談「早期」で一致 ポンペオ長官と正恩氏が会談 「豊渓里」査察を承諾

 【ワシントン田中伸幸、ソウル曽山茂志】ポンペオ米国務長官は7日、北朝鮮を訪問し、平壌で金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と会談した。米国務省は声明で、米朝首脳による再会談の開催地と日程について詳細な協議を行ったことを明らかにし、北朝鮮が今年5月に坑道を爆破した豊渓里(プンゲリ)の核実験場廃棄を検証するため、正恩氏が専門家を招く考えを示したと表明した。トランプ大統領はツイッターで「進展があった。近い将来の再会談を楽しみにしている」と述べ、改めて早期の再会談に意欲を示した。

 ポンペオ氏は会談後に韓国に移って文在寅大統領と会談。韓国大統領府によると、米朝は実務交渉団を立ち上げ、早期の再会談実施や非核化行程について今後協議することで一致した。

 ポンペオ氏の訪朝は4回目で、正恩氏と約2時間会談した。韓国大統領府によると、ポンペオ氏は会談で、北朝鮮が今後進める非核化の手続きのほか、寧辺の核関連施設廃棄の条件として示した「米国の相応の措置」について議論。北朝鮮が求める制裁緩和や朝鮮戦争の「終戦宣言」を巡って突っ込んだ議論が交わされた可能性がある。一方、ロイター通信は米政府関係者の話として「進展にはなお時間が必要」と伝えた。

 ポンペオ氏は会談後、ツイッターで「良い訪問になった。私たちはシンガポールでの(米朝首脳)会談の約束を前進させ続ける」と発信した。ロイター通信によると、正恩氏は会談後の昼食会で「米朝両国の良い将来を約束するすてきな一日だ」と述べた。

 米国では、2回目の米朝首脳会談が開催される場合、北朝鮮が非核化に向けた行動を約束する見返りとして、トランプ氏が終戦宣言に応じるとの見方が広がっている。米政府内には、北朝鮮が在韓米軍の規模縮小など新たな要求を突き付けてくるとの懸念も根強い。

 トランプ氏と正恩氏の会談は、実現すれば6月のシンガポール会談以来。再会談の候補地としては南北軍事境界線のある板門店や米国、スイス、スウェーデンなどが取り沙汰されている。

=2018/10/08付 西日本新聞朝刊=

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