米中間選挙6日投票 上下院とも僅差か 共和、終盤で巻き返し

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 【ワシントン田中伸幸】トランプ米大統領の初の信任投票となる中間選挙が6日投開票される。連邦議会の上下両院で多数派を占める与党共和党に対し、「反トランプ」の世論の後押しを受ける野党民主党が下院で過半数獲得の勢いを維持するが、ここに来てトランプ氏による連日のてこ入れで共和党が巻き返し、上院とともに僅差の結果となる可能性が出てきた。

 選挙戦は、大統領就任2年目のトランプ氏率いる共和党が大型減税や規制緩和による景気浮揚などを実績に掲げ、上下両院での多数派維持へ支持を訴える。民主党は、国民が強い関心を示す医療保険制度(オバマケア)の充実を訴えつつ、移民への排他的な発言など問題行動が絶えないトランプ氏の資質を問う戦略で対抗。民主支持層の関心は高く、投票率が大幅に上がり民主のシンボルカラーにちなんだ「ブルーウエーブ(青いうねり)」が起きるとの見方もある。

 しかし、トランプ氏が指名した連邦最高裁判事候補の承認を巡り、民主党が候補の性暴力疑惑を執拗(しつよう)に追及すると、トランプ氏支持者を中心に「民主党主導の議会になれば、政権運営を妨害され政策が進まなくなる」との危機感が高まり、共和党候補の支持固めを促す形に。中米の移民集団が米国境に迫る状況を巡っても、トランプ氏は演説などで国家の安全が脅かされると恐怖心をあおり、入国阻止の方針も強調することで保守層のさらなる取り込みを図っている。

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 こうした状況を受け、終盤になって上下両院ともに接戦の様相を呈している。

 35席が改選される上院は民主党が2議席増やせば多数派になるものの、改選対象のうち民主議員の議席が24もあり、これを死守した上で共和党の議席を切り崩さなければならない。

 政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」の議席獲得予想(3日時点)によると、共和党が非改選を含め半数の50議席を固めたとみられる一方、民主党(独立系含む)は1カ月前の調査と同じ44議席どまり。南部フロリダ州など6選挙区が接戦のほか、共和党候補が優勢とされる南部テネシー、テキサス両州でも民主党候補との差はわずかで予断を許さない。

 全435議席が改選される下院は民主党が203、共和党が196議席を固め民主党優勢は変わらないもようだが、1カ月前からその差は10議席縮まった。ただ、トランプ氏が大統領選で勝った東部ペンシルベニア州や中西部ミシガン州などの選挙区を含む計36選挙区が接戦とされ、トランプ氏支持者の離反がどれほど出るかも焦点だ。

 米メディアなどによる世論調査では共和党が上院で過半数を守り、民主党が下院を奪還するとの見通しが大半。別の選挙予測サイト「ファイブサーティーエイト(538)」によると、民主党が下院で勝利する確率が85%ある一方、上院勝利の確率は16%にとどまっている。

 大勢判明は6日深夜(日本時間7日午後)の見通しだが、大きくずれ込む可能性もある。

=2018/11/05付 西日本新聞朝刊=

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