韓国最高裁前判事2人の逮捕状請求 徴用工判決先送り容疑

 【ソウル曽山茂志】第2次大戦中に朝鮮半島から徴用された韓国人が日本企業に損害賠償を請求した訴訟を巡り、韓国最高裁(大法院)が日韓関係悪化を懸念する朴槿恵(パククネ)前政権の意向をくんで判決を先送りしたとされる事件で、ソウル中央地検は3日、職権乱用などの容疑で最高裁前判事2人の逮捕状を地裁に請求した。

 最高裁判事経験者への逮捕状請求は韓国憲政史上初という。聯合ニュースは、地検が近く前最高裁トップの梁承泰(ヤンスンテ)前院長(70)の取り調べにも乗り出すとの見通しも伝えており、韓国法曹界を激震させた事件の捜査は大詰めを迎えた。

 地検が逮捕状を請求したのは、いずれも前最高裁判事の朴炳大(パクビョンデ)氏(61)と高永〓(コヨンハン)氏(63)。朴氏は2011年から昨年まで最高裁判事を務め、14~16年は最高裁の法務を統括する付属機関、法院行政所の長官も兼任。朴前政権の大統領府や外務省の高官と協議して、判決の先送りなどを図った疑いが持たれているほか、被告の日本企業側とも接触したとされる。

 聯合ニュースによると、朴氏らは容疑について「報告を受けた記憶がない」などと話しているという。検察は10月にも同容疑などで法院行政所の前次長も逮捕した。韓国最高裁は院長を含め14人の判事全員を大統領が任命する。文在寅(ムンジェイン)政権の発足に伴い、既に半数以上が入れ替わった。

 ※〓は「金へん」に「旱」

=2018/12/04付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]