開脚座りする男たち

 地下鉄通勤をしている。満員時、7人掛けのシートに6人しか座っていないことがあって、どの人が幅をとっているか観察する。バッグなどを横に置いた女性の場合もあるが、ほとんどは男性だ。高校生からいい年の大人まで足を開いて、どっかと座っている。なるべく「失礼」と言って、その人の横に座ることにしているが、結構勇気がいるものだ。

 スペインのマドリード市は6月からバスで足を開いて座ることを禁止。車両2千台に呼び掛けのステッカーを張った。「この前なんか『あなたの席だけで十分でしょ』と言って男の足を蹴ってやった。他人への敬意と教育が欠如しているのよ」と、30歳女性はAFP通信に語る。そんな女性たちの組織「戦う女たち」の強力な運動が市を動かしたそうだ。

 この開脚座りを英語で「マンスプレッディング」と呼び、米ニューヨークなどの公共交通機関もしないようポスターで促している。足を開いた男性たちは「男らしさ」をアピールしているつもりだろうが、皆から「どん引き」されていることを知った方がいい。 (井手)


=2017/06/20付 西日本新聞夕刊=

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