戦争にかかるコスト

 米国が戦争に費やした金は、2001年からの16年間で6兆ドル(約678兆円)に迫ることを米軍紙ミリタリータイムズが報じていた。政府がこれまで報告していたのは約1兆9千億ドル(約214兆7千億円)。しかし試算を行ったブラウン大のネタ・クロフォード博士は「装備の準備や移動から負傷者のケア、基地のインフラ整備まで、戦前・戦中・戦後すべてを考慮する必要がある」と言う。

 そうするとイラク、アフガニスタン、シリア、パキスタンの戦闘に関連してさらに8800億ドル(約99兆4400億円)、本土防衛費も7800億ドル(約88兆1400億円)かさんだとしている。そして大きいのは退役軍人への年金などの支払いだ。既に3千億ドル(約33兆9千億円)支出しているが、今後40年間で1兆ドル(約113兆円)に達する。

 17年度の米国家予算は4兆1千億ドル(約463兆3千億円)なので、戦争のコストがいかに巨額かが分かる。もし、これだけの金を「戦争しないため」に使ったらどうなるのだろう。そんなこと、ありえないかな。 (井手)


=2017/12/07付 西日本新聞夕刊=

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