元日本代表・山瀬「あと1試合」への執念 J2福岡退団から2カ月半後の愛媛入り

Jリーグ19年連続ゴールを決め福岡サポーターに祝福される山瀬(昨年9月)
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 J2福岡を昨季限りで退団した元日本代表MF山瀬功治(37)が愛媛に移籍することが5日、両クラブから発表された。

 前線からボランチまでこなすベテランMFが、プロ20年目の開幕を7クラブ目となる愛媛で迎えることになった。

 山瀬は2000年に北海道・北海高から地元の札幌に加入し、横浜M時代の06年には日本代表に選出された。プロ1年目のデビュー戦をゴールで飾るなど86得点を積み重ね、昨季も福岡で1得点。Jリーグ19年連続ゴールをマークした。これは三浦知良(横浜FC)の18年連続(1993~2010年)を超え、遠藤保仁(G大阪)の21年連続(1998年~継続中)に次ぐ歴代2位の記録だ。

 「あと1試合」に向けた山瀬の執念、Jの舞台への情熱が愛媛を動かした。地元の札幌でデビューし、浦和、横浜M、川崎とビッグクラブで戦い、京都と福岡でサポーターの心を魅了した山瀬が積み重ねたJリーグの通算出場数は昨年終了時点で499試合。大台に王手をかけたままで止まっていた。

 横浜Mの中沢佑二氏ら“レジェンド”が引退の道を選ぶなど昨シーズン後のJには世代交代の波が押し寄せた。昨年11月末に福岡から契約満了を告げられた37歳には年が明けてもJクラブからのオファーはなかったが、元日以外はトレーニングを休まずに徹底した自己管理で肉体をつくり上げた。関係者を頼り、強豪の福岡大サッカー部などの練習に参加。学生に交じってボールを蹴り、いつでも新たなチームに合流できるコンディションに体を調えていた。

 昨季も福岡で29試合に出場したMFは先日の福岡大の紅白戦にもフル出場したという。「今の自分ができることを考えて全力を尽くす」。福岡時代、常々口にしていた言葉だ。かつて日本代表の「10」を背負った男は、先の見えない絶望に決して屈することなく、次なる1試合のために黙々と汗を流した。500試合出場、20年連続ゴールはそう遠くない時期に決めるだろう。そして目標を達成した後は、次なる1試合に向けて淡々と準備を始めるに違いない。(向吉三郎)

=2019/02/05 西日本スポーツ=

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