雄星4年ぶり完封に「恥ずかしい。もっと増やす」熱投144球1安打

日本ハムを完封、今季2勝目の西武・菊池
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力投する菊池
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 最後の打者レアードを中飛に仕留めると、安堵(あんど)したような笑みを浮かべた。エース菊池が2013年以来、4年ぶり4度目の完封。被安打は初回に先頭の西川に許した右前打のみで、開幕戦以来の2勝目だ。144球の熱投に「そろそろ勝ちたかったし、次の試合に向けても、いい形で締めたかった」と流れる汗をぬぐった。

 7回終了時点で既に123球を投じていた。疲れはあった。それでも、もう一度ギアを上げた。この日は今季投げていなかったチェンジアップも有効に使い、終わってみれば12奪三振。「完封と完投ではえらい違いですからね。9回にもギアを上げられるところを見せたかった」。投球の幅も広げ、深くうなずいた。

 8回は堅守のルーキー源田の悪送球などから、無死二塁のピンチとなった。「いつも助けられている。ここは自分の出番」。代打矢野は右飛、森本は空振り三振、西川は三直。後輩のミスを帳消しにし、チームに安心感をもたらした。源田も「うれしかった」とホッとした表情を浮かべた。

 昨年のファン感謝祭。楽天に移籍した前エースの岸が最後のあいさつを行った。その姿を目に焼き付け固く誓った。「岸さんが投げる試合は、みんな安心感を持っていた。自分もそういう位置に立たないと」。獅子のエースの系譜を受け継いだ左腕が、本拠地でふさわしい投球で見せつけた。

 涌井、岸と歴代エースの球を受け続けた炭谷も「エースの背中を見せてくれた」とうなずく。辻監督も「気持ちが入っていた」と評価。それでも菊池は満足はしない。「完封が4年ぶりは恥ずかしい。もっと完封、完投を増やさないと。求められているのはそこ」。強い自覚を持つ男はさらなる高みを見据えている。 (山田孝人)

=2017/04/22付 西日本スポーツ=

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