西武・雄星、越えられないタカい壁 通算0勝10敗 辻監督「やっぱり意識するのかな」

7回、上林に勝ち越しの適時二塁打を浴び、力ない表情の西武・菊池
7回、上林に勝ち越しの適時二塁打を浴び、力ない表情の西武・菊池
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 越えそうで越えられない“タカい壁”だ。8回2失点の力投が実らなかった菊池が、全身から悔しさを漂わせた。プロ8年目でソフトバンク戦は通算15試合、白星なしの10連敗。「こういう試合で勝つことができれば自分も成長できた」。どうしても勝てない歯がゆさを残し、チームの連勝も6で止まった。

 バンデンハークとの投手戦。1-1の7回1死三塁で松田から三振を奪った直後、上林に勝ち越し二塁打を浴びた。外角のボール球を見逃された後の2球目。「初球の見逃し方を見て嫌な感じはあった。腹をくくれないまま投げた」。それ以上に悔やんだのは2回に許した松田の先制ソロだ。「先に点を与えると苦しい形になる」。直後に味方が同点に追いついてくれたとはいえ、自らを責めた。

 今季防御率はリーグトップの1点台。「勝っていない相手で、早く勝ちたい思いはあった」。抜群の安定感を誇りながらそう顔をしかめた左腕の心境を辻監督は思いやった。「雰囲気やリズムがいつもと違った。やっぱり意識するのかな。上林にも慎重さが少し足りなかった」と指摘した。

 味方の好守にも助けられ8回2失点で役割は果たした。それでも岸が移籍して迎えた今季、もう一皮むけた絶対的なエースになるためにもソフトバンクからの白星が必要だった。「次こそは勝ちたい」。避けられない天敵を倒すまで何度でも立ち向かう。 (松田達也)

=2017/05/20付 西日本スポーツ=

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