西武・稼頭央42歳が語るライバル球団への思いと後輩たちへの期待

「感謝」の思いを胸に15年ぶりに戻った古巣で日本一を誓う松井稼頭央
「感謝」の思いを胸に15年ぶりに戻った古巣で日本一を誓う松井稼頭央
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 束になって頂点へ-。15年ぶりに西武に復帰した松井稼頭央外野手兼テクニカルコーチ(42)がかつてのお得意さまを倒して優勝を目指すことを誓った。前回在籍した当時とはすっかり立場が入れ替わり、パ・リーグはソフトバンクの強さが際立っている。西武では初の日本一へ「どんな役割でも」と言い切る大ベテランが、ライバル球団への思いや後輩たちへの期待を語った。 (聞き手、構成=松田達也)

 -宮崎・南郷での春季キャンプを18日に打ち上げた。15年ぶりの古巣でのキャンプ、ここまでを振り返ると。

 「まずはけがなくやれたことがいちばん。特守をやったり、紅白戦に出たりして自分を追い込めた。仕上がりはまだ何ともいえない。やってきたことがシーズンに生きるようにしたい」

 -他の選手は全員が年下。一緒に練習して感じた野手陣の印象は。

 「全体的に長打があって、小技ができて、足もある。(昨年までの楽天時代)西武は本当に嫌な相手だった。個性豊かな選手が多くバリエーションがある。打線は本当にいいということをあらためて実感した。どのチームも打撃練習を見ていると『あ、目立つな』という組が一つはあるけど、このチームはたくさんある。あっちもいいな、こっちもいいなと。飛ばす選手、ヒットがうまい選手。見ていて楽しい。それに機動力がある。みんなスピードがあって、その足を生かせる能力がある。長所を出せば必ずいい戦いができる」

 -攻撃に特徴があるチームで自身の役割をどう考えているか。

 「どんな役割でもいい。いけと言われたところでいけるようにしたい。まずはいけ、と言ってもらえる選手でいたい。キャンプでは、そのための準備をしてきた」

 -チームは昨年は4年ぶりにAクラスに返り咲いたが、優勝するには日本一のソフトバンクに勝たなければいけない。

 「やっぱり隙がないチームという印象。投げる、打つ、走る。すべてにおいていい選手がそろっている。ちょっとした相手のミスを生かしてくるし、どんな形でも点を取れる。そのリードを強力な投手陣で守るわけだから」

 -前回西武に在籍していた当時、ダイエー(当時)はチームにとってのお得意さまだった。

 「自分がいたころはずっと勝ち越していたでしょ?(※1982~2002年まで21年連続で西武がシーズン対戦成績で勝ち越し)

 当時の西武はとにかく投手がよかった。西口(文也)さん、(松坂)大輔、石井貴さん、中継ぎもデニー(友利)さん、後ろは豊田(清)さん。本当に安定していた。それでもダイエーは嫌なチームだった。当時の打線は今も覚えている。井口(資仁)さん、松中(信彦)さん、城島(健司)、小久保(裕紀)さんにバルデスがいて、柴原(洋)さん、村松(有人)さんも。すごい打線だった」

 -勝ち続けていたイメージはチームにとって有利に働いたのでは。

 「相性がいいというか、ずっと勝ち越していたというデータが、メンタル的にプラスになったのは間違いない」

 -あれから10年以上がたち、現在は7年連続負け越しと大の苦手な相手になってしまった。

 「対策を立てて、その通りにできて勝てれば簡単だよね…。まずは、チームとしてどう戦うか。西武は個々の能力が素晴らしい。一つの束になって向かっていけば強力なチームになる。やはりソフトバンクに勝たないと優勝が見えない。何とか食らいついて、一つでも勝ち越していかないと」

 -楽天では13年に日本一。15年ぶりに復帰した西武でも目指すところは日本一になる。

 「前回は西武で(レギュラーとして)3回優勝したけど日本一にはなれなかった。チームとしても08年から遠ざかっている。やっぱり優勝したいし、みんなに優勝を味わってもらいたい。この西武のユニホームを着て日本一を取りたい」

 -42歳で迎える今シーズンの目標は。

 「西武は今年、自分にチャンスをくれた。ただ、これから何歳までプレーしたいと言っても今年のチームに貢献できなければ、この一年をしっかりやらなければ、来年はない。今後のキャリアは決して長くはないかもしれないが、先のことを考えるより目の前の一試合、一球。そこに集中しないと来年に結びつかない」

 ◆松井稼頭央(まつい・かずお)1975年10月23日生まれ。大阪府出身。PL学園高からドラフト3位で94年に西武入団。盗塁王3度、最多安打2度、遊撃手でベストナイン7度、ゴールデングラブ賞を4度受賞し、98年パ・リーグMVP。2002年に史上8人目のトリプルスリーを達成した。04年から米大リーグのメッツ、ロッキーズ、アストロズでプレーし、09年に日米通算2000安打。11年に楽天で日本復帰し、15年に日本通算2000安打、17年に200本塁打に到達した。右投げ両打ち。177センチ、85キロ。

=2018/02/20付 西日本スポーツ=

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