西武、驚異のチーム打率.295 プロ野球記録「ダイハード打線」に迫る勢い

3回1死、先制ソロを放つ西武・秋山
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3回2死一、二塁、2号3ランを放つ西武・栗山
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 ◆楽天0-11西武(6日・楽天生命パーク)

 プロ野球記録まで突っ走れ! 首位を快走する西武が今季3度目の4連勝で貯金を16に増やした。自身の1000試合出場を達成した浅村栄斗内野手(27)のメモリアル弾を含む3発が飛び出し、11点を奪って快勝だ。チームはゴールデンウイークの9連戦を7勝2敗。14発102安打で計70得点と大爆発した。チーム打率は驚異の2割9分5厘まで上昇。2003年に「ダイハード打線」と呼ばれたダイエー(現ソフトバンク)が記録したプロ野球記録の2割9分7厘をとらえる勢いだ。

■3回に3発6点

 豪快すぎる花火が敵地の上空に次々と舞い上がった。3回に秋山、浅村、栗山が1イニングに3本塁打を集める猛攻で6点を奪い、序盤で快勝モードに突入した。辻監督は「(秋山が)ソロで(浅村が)2ランだったから『(栗山の)3ランが出るぞ』とベンチで話していた。そんなにないことだよね」と目尻を下げた。

 迫力満点の重量打線の売りは豪快さだけではない。6点リードの4回1死一、二塁では浅村が右前適時打。つなぎの意識で、相手にさらなるダメージを与えた。節目の1000試合出場に「素直にうれしい。もっと上を目指したい」と表情を崩した主将。その打撃について、辻監督は「大振りせず、ミートを中心に右打ちができる。状況に応じた打撃をしてくれた」と高く評価している。

 9連戦で70得点と打ちまくった打線は、黄金週間のフィナーレを飾るかのように2試合連続の2桁得点&安打と大爆発。打率も2割9分5厘まで上がってきた。プロ野球記録は2003年のダイエーの2割9分7厘。井口、松中、城島、バルデスの「100打点カルテット」を中心に、圧倒的な打撃力で日本一に輝いた、あの伝説の「ダイハード打線」だ。一方、秋山、浅村、山川、森らで形成する今季のレオ打線は、剛柔兼ね備える対応力で、プロ野球記録のチーム打率を塗り替える可能性を秘めている。

 メモリアルデーに3安打3打点と活躍した浅村は、2013年9月26日の楽天戦の9回2死で自身が三振に倒れ、楽天の優勝が決まった瞬間が忘れられないという。「自分たちも早くこういう経験を味わいたい。そう思った年だった」。その後も15年から3年連続で相手の胴上げを目の前で見せられてきた。

 だからこそ、首位をキープする今季にかける思いは強い。「自分たちは、あれから悔しい年が続いている。今年こそ優勝したい」。所沢移転40年を迎えた今季、かつての西鉄、野武士軍団の復活を思わせる桁外れの活躍を見せるレオ打線。そんな「ネオ野武士打線」をけん引しながら、主将として10年ぶりのVを目指す。 (松田達也)

■史上初3割打線なるか

 西武が今季30試合目で早くも6度目の2桁得点をマークし、チーム打率を2割9分5厘まで上げた。シーズンチーム打率のプロ野球記録は2003年ダイエーの2割9分7厘。同年のダイエーは8月にパ・リーグ最多の1試合29得点を記録するなど計22度の2桁得点があったが、今季の西武と同じ30試合時点で2桁得点は1度、チーム打率は2割7分5厘だった。猛威を振るいだしたのは球宴明けで、後半戦がスタートした7月18日に2割8分5厘だったのが1カ月足らずで8月12日に3割4厘まで上昇。その後9月14日の3割を最後にわずかに下降し、史上初の3割を逃した。西武の球団記録は1997年の2割8分1厘3毛。21年ぶりに更新する勢いで打ちまくる打線が今後、他球団の警戒が強まる中でどこまで打率を上げるか。

=2018/05/07付 西日本スポーツ=

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