大先輩・松坂に容赦なし!? 初回秋山史上初弾&森MVP弾 「獅子脅し」球宴でも猛威

1回無死、秋山の先頭打者弾に沸く全パベンチ
1回無死、秋山の先頭打者弾に沸く全パベンチ
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 ◆マイナビオールスターゲーム2018:第1戦 全パ7-6全セ(13日・京セラドーム大阪)

 森友が初のMVP、秋山は史上初! 今季のパ・リーグで猛威を振るう西武の「獅子脅し打線」が爆発した。全セの先発、中日の松坂大輔投手(37)を初回に攻略し、秋山翔吾外野手(30)が球宴史上初となる2年連続の先頭打者アーチ。後輩の森友哉捕手(22)も豪快な3ランで続き、自身初の最優秀選手(MVP)に選ばれた。かつてのエースだった「平成の怪物」から主役の座を奪った西武勢の活躍もあり、全パが7-6で全セを下した。全パを率いた福岡ソフトバンクの工藤公康監督(55)は球宴で監督初勝利となった。

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 衝撃の弾道だった。初回に2点を奪い、なお2死一、三塁。森友が1メートル70センチの小柄な体から繰り出した豪快なスイングで、松坂の3球目を完璧に捉えた。高めのカットボールを右翼ポール際に運ぶ3ラン。確信に満ちた視線で、西武の大先輩からの一撃を見つめた。

 「感触は完璧。ホームランを狙って打席に立った。一生の思い出になる」。心待ちにしていた「平成の怪物」との初対決。「西武でもメジャーでもバリバリやっていた方。対戦したいとずっと思っていた」。憧れの右腕を持ち味のフルスイングで打ち砕いた。

 3回にはメッセンジャーから二塁打。2本の長打で自身初のMVPに輝き、地元大阪の両親も応援に駆け付けた中、お立ち台に上がった。19歳で初出場した2015年は、史上最年少でファン投票最多得票を集めて第2戦で2ラン。新たな「球宴男」の誕生だ。

 3年ぶりの出場も「前回と変わらない」と笑う。違いは前回のDHでなく、捕手での選出だったことだ。昼食では菊池とお好み焼きをつついて、豪快な配球を提案。「まっすぐのサインしか出さないんで、変化球を投げるときは首を振ってください」。先発したエースの気持ちをほぐした。

 大舞台で「打てる捕手」の本領を発揮した森友にいい流れをつないだのは、秋山の球史に残る一発だ。初回に松坂の内角低めのカットボールを右翼席に運ぶ先頭打者アーチ。「動くボールをしっかり捉えられた」。昨年から2年連続で、先頭打者アーチを2本記録したのは球宴史上初だった。

 昨年は第1戦で先頭打者本塁打を放ち、第2戦では3安打。それでもMVPには届かず、2戦連続の敢闘選手賞にとどまった。今年も主役は後輩の森友に譲る形となり、試合後は「森が取ってくれたのはうれしいけど…。これ以上、どうしたら取れるんでしょう、MVPは」と複雑な笑顔だ。

 今季のパ・リーグを席巻する「獅子脅し打線」の破壊力をありありと見せつけた球宴第1戦。山川も途中出場で中前適時打を放ち、浅村と外崎も安打を記録した。森友は「みんなが活躍したし、『西武はよく打つな』と覚えてもらえたらうれしい」と締めた。首位を快走するリーグ戦と同じく、西武勢が暴れ回った。 (松田達也)

 ◆西武の捕手で移転後初

 森友が初の球宴MVP。79年の埼玉・所沢移転後で西武勢のMVPは(1)86年(2)戦=清原(2)87年(2)戦=石毛(3)同(3)戦=清原(4)90年(2)戦=清原(5)93年(1)戦=清原(6)96年(2)戦=清原(7)97年(1)戦=松井(8)01年(1)戦=松井(9)04年(1)戦=松坂(10)10年(2)戦=片岡(11)11年(2)戦=中村に続き7年ぶりで7人、12度目。捕手で出場の選手では森友が初めて。

=2018/07/14付 西日本スポーツ=

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