なぜ西武は敗れたか 主将・浅村の言う「好投手」と「場慣れ」の差

日本シリーズ進出を逃し、ベンチから引き揚げる浅村(左)、秋山(左から2人目)ら西武ナイン
日本シリーズ進出を逃し、ベンチから引き揚げる浅村(左)、秋山(左から2人目)ら西武ナイン
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 10年ぶりにリーグ優勝した西武はクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージでリーグ2位のソフトバンクに敗れ、前回日本一となった08年以来の日本シリーズ進出を逃した。

 投手陣が炎上続きで、自慢の打線も本調子とはいかないまま。リーグ優勝のアドバンテージ1勝を生かせず、通算2勝4敗でまさかの終戦を迎えた。

 試合直後のベンチで悔しさをこらえ切れず、目頭を押さえた浅村主将は「やっぱりいいピッチャーが多い。それは今、言っても仕方ないですけど。こういう舞台に慣れてる選手が多いなっていうのは、あらためて思いました。ソフトバンクはみんな、どっしりと戦ってるなっていう印象はあった。それに比べたら多少は、やっぱり緊張もあった。初めての選手も多い。慣れてない部分が、差かなと思います」と話した。

 レギュラーシーズンでの西武のチーム防御率は4.24。リーグワーストでの優勝は2001年近鉄以来で、圧倒的な打力でカバーする戦いぶりを象徴した。一方、ソフトバンクのチーム防御率3.90もリーグ4位。CSファイナルステージのチーム防御率(西武8.00、ソフトバンク5.11)ほど開きはない。

 ことさら「いいピッチャーが多い」と感じさせたソフトバンクは、中継ぎに石川、武田、大竹と、一時は先発ローテを担った投手が入っていた。大竹は不調だったが、石川、武田はCSの継投策に欠かせない存在になっていた。

 CSファイナルステージでのソフトバンクの防御率は先発6.65に対し、2番手以降3.63。先発投手が5回を投げたのは5試合中2試合で、早々と2番手以降に託している。実際の登板機会はなかったものの、第5戦では2日前に先発した千賀の姿が試合途中からブルペンで見られた。多くの戦力を抱えるソフトバンクならではの戦法で、西武にそこまでの投手層はない。

 場慣れの側面を考える。過去10年のCS進出回数(=Aクラス回数)は西武7度、ソフトバンク8度とこれも大差ないが、ファイナルステージ進出回数は西武2度、ソフトバンク7度と開きがあった。

 また西武は2014~16年と、近年に3年連続でCS進出を逃している。CSファイナルステージ進出は11年以来7年ぶりだった。ソフトバンクは今年で5年連続のファイナルステージ進出。さらに言えば、過去10年の日本シリーズ出場回数は西武1度(08年)に対し、ソフトバンク4度(11、14、15、17)。短期決戦の場数には明らかな差があった。

 現行のプレーオフ・CSが導入されてから、ソフトバンクにも勝率1位で臨んで3度(04、05、10年)敗退し、日本シリーズ進出を逃した過去がある。喪失感の大きい敗退となった西武ながら、つらくも確かな経験は残り、来季へとつながっていく。

=2018/10/22 西日本スポーツ=

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