峰SG初制覇 悔し涙がうれし涙に オーシャンC 【まるがめ】

オーシャンカップで初のSG制覇を果たし、トロフィーを掲げる峰竜太=デイリースポーツ社提供
オーシャンカップで初のSG制覇を果たし、トロフィーを掲げる峰竜太=デイリースポーツ社提供
写真を見る
悲願のSG制覇を果たして号泣する峰竜太=デイリースポーツ社提供
悲願のSG制覇を果たして号泣する峰竜太=デイリースポーツ社提供
写真を見る

 まるがめボート(香川県)で6日間にわたって熱戦を展開したSG第22回オーシャンカップは最終日の17日、12Rで優勝戦(1着賞金2700万円)を争い、1号艇の峰竜太(32)=佐賀・95期=がイン逃げで優勝。11度目のSG優出でようやくSG初制覇を果たした。2着は前本泰和、3着は丸岡正典。峰は2015年8月の蒲郡メモリアル以来2度目のSG優勝戦1号艇だった(メモリアルでは準V)。6日間の売上額は116億円余りで目標額(105億円)を大幅に上回った。

 ■ヒーロー

 目に見えないあらゆる力を自分に引き寄せて、峰竜太がついにSGの頂点をつかんだ。「みんなが応援してくれているのは分かっていたので…。Sで後手に回って苦しかったけど、神様が勝たせてくれました」。今年のオールスターに自身初の投票1位で出場した人気者は、勝利の女神の心もがっちりとつかんだ。

 何もかもが“あの時”よりもはるかに強くなったことを結果で証明した。2年前のメモリアルは同じ1号艇だったがターンミスが響いて惜敗。しかし今回は違った。前日から「前回は自分を追い込み過ぎて失敗。その経験があるので大丈夫」ときっぱり。「1号艇は重圧ではあるけど、最大のチャンスでもある」と、マイナス面もプラス面も自分の中で全てかみ砕いて、レースに臨んだ。

 だから1Mも冷静に回れた。「S展示から感触が良かったのでまくられることはないと思った。きちんとレバーを落として回れた」。好Sを決めた井口の攻めをきっちり完封。あとは一気に独走態勢を築いた。

 3周目には涙が止まらなくなった。「ターンできなくなってしまうから、泣かないようにと思っていたのに、今までのことをいろいろ思い出して…」。長く続いた勝てそうで勝てない日々。そんな状況を支えてくれた家族に向けて「喜んでくれていると思うので、早く伝えたい」。2年前は悔し涙でくしゃくしゃだった顔は、今回はうれし涙にまみれた最高の笑顔だった。

 「ファン投票1位の夢と、今年はSGを取るという目標を両方達成できるなんて出来過ぎ。あとはもっと大きな目標をつくって、何個でもSGを勝つつもりです」。2年連続の最高勝率など実力は折り紙付き。生みの苦しみをくぐり抜けて、今度はSGタイトル量産態勢に入る。 (深堀慎一郎)

 ■戦い終わって

 前本泰和(2着)いい足だった。1Mは惜しかったが、峰君も良かった。いい調整はできたと思う。

 丸岡正典(3着)仕上がりは良かったが、Sを思い切って行けなかった。前本さんとは足の差もあった。

 辻 栄蔵(4着)追い上げることはできたし、仕上がりは良かった。まるがめの2コースは難しい。

 井口佳典(5着)1号艇と2号艇の間を狙いに行ったが、何もなかった。峰君がすごかったということ。完敗です。

 坪井康晴(6着)足は悪くなかったけど、Sが遅くて展開がなかったですね。峰君、おめでとう!!

 ■優勝戦VTR

 進入はS展示同様、インから(1)(2)(3)/(4)(5)(6)のゆったりとした枠なり3対3。

 スリットでは井口がやや先行したが、大差なし。インから強烈に伸び返した峰が、井口の攻めを完封して先マイ。BSで後続を突き放すと、1周2Mを悠々と回って決着をつけた。

 焦点の次位争いは、ブイ際を鋭角に差した前本が制して2着。まくり差しを狙った丸岡が3着に続いた。

 峰 竜太(みね・りゅうた)唐津西高卒業。2006年の最優秀新人。15年には最高勝率と最多1着の2冠に輝き、16年も最高勝率を獲得。高校時代はヨット部で世界選手権に出場。

=2017/07/18付 西日本スポーツ=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]