遠藤がG1初V、初賞金女王 QC 【大村】

ティアラを頭に乗せてポーズをとる遠藤エミ
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 大村ボートで争われた2017年のボートレース界の総決算、プレミアムG1「第6回クイーンズクライマックス」は最終日の31日、最終12Rで優勝戦(1着賞金1200万円)があり、無傷の3連勝で駒を進めていた遠藤エミ(29)=滋賀=がイン逃げを決めてG1初制覇。通算では19回目のV。2着は寺田千恵、3着は平高奈菜。11RのG3「QCシリーズ」の優勝戦(同100万円)は広中智紗衣(36)=東京=が優勝し、3連単6万円超の大波乱の決着。6日間の売上額は105億円余りで目標額(100億円)を上回った。

■ヒロイン

 「たくさん迷って悩んだ一年だったけど、最高の形で締めくくれた」。初のG1制覇、初の女子賞金ナンバーワン。いつもクールな表情を崩さない遠藤エミが、トップ選出ながら6着だった前回の無念を晴らし、柔らかな笑顔で喜んだ。

 トライアル初戦から白星を四つ並べる完璧なVロードは「思い描いた通りの一節間だった」。賞金2位で乗り込み、初戦は自力でつかんだ1号艇。順当に逃げ切ると、枠番抽選では1号艇を得て再び逃げ切り勝ち。トライアル最終戦も2枠と内枠を引き、2コース差しで1着。好機は逃さず、的確な技を連発して他を圧倒。トップ通過を決めた。

 ただ本番直前、ファイナル1号艇の重圧が体にのしかかってきた。「ピットを歩いていたら、ものすごく緊張してきて…」。しかし、ずっと悩み抜いて乗り越えた経験が腹を決めさせた。「逆に笑えてきて、それで吹っ切れた」。あとはもう自分の走りをするだけ。トップSを決めて先マイを果たすと、迫る長嶋も冷静に振り切った。

 2017年は多くのSGやG1に出場しながら結果が出せなかった。「でもそうした経験が、このレースに生きた。“次”につながるいい結果が出せたと思う」。何より喜んだのが、17年は出場できなかった3月のSGクラシック(浜名湖)の出場切符をこのVで得られたこと。「すごくうれしい。さらに上の舞台で活躍していきたい」。“次”“上”とはボート界最高峰の舞台であるグランプリだ。「賞金の高い女子レースが増えてきたので、チャンスはある」。史上初の女子のグランプリ入りへ、新たな旅がもう始まる。 (橋口)

 ◆遠藤 エミ(えんどう・えみ)滋賀県立八幡商高卒。2017年はSG全8大会中、6大会に出場という女子トップ級の力量。3月に開かれるG2レディースオールスターには得票トップで出場と人気も抜群。

■戦い終わって

 寺田千恵(2着)2Mは逆転できるかと思ったが、BSで前2人にもう少し近い位置へ抜け出していないと駄目でした。でも仕上がりは良かったし、上出来。

 平高奈菜(3着)Sはもう少し踏み込めたかも。節間を通して伸び寄りだったので、もっと伸びをつけてもよかったかも。

 長嶋万記(4着)ピット離れで接触してステアリングバーが曲がった。足は良かったが、それで道中はおかしかった。

 海野ゆかり(5着)Sはゾーンに入れないと意味がないのであれ(19)でいい。3戦目よりも回れた体感だった。ちゃんとゴールできたので次につながる。

 小野生奈(6着)(敗因は)Sですね。展示でFを切り過ぎだったので…。エンジンは2戦目までの状態にはあった。また新年も一走一走頑張る。

【優勝戦VTR】

 本番のピット離れで長嶋が両脇に挟まれて舟が浮き、ひやりとさせたが持ち直した。進入は展示も本番も枠なりの3対3。2コース小野がドカ遅れした中、イン遠藤がトップSを決めて先マイ。ただハンドルをやや切り直したことで旋回に鋭さがなく、3コース長嶋がまくり差して急接近。BSは遠藤の懐にねじ込む勢いだったが、遠藤が2M直前で締め込んで退け、そのまま2M先手。続いて、1M外マイで3番手追走の寺田が、両者の争いをにらみながら遠藤の内へと差し逆転を狙うターンを見せたが、あと一歩及ばず2番手浮上まで。

 BSで惜しかった長嶋は3番手で寺田に食い下がったが徐々に離され、最後は平高にも逆転されて4着。

=2018/01/01付 西日本スポーツ=

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