第59回九州一周駅伝競走大会
(左がトップ)
第10日7区 (篠栗-福岡) 14.5 km
宮崎県 福岡県 長崎県 鹿児島県 大分県 山口県 佐賀県 熊本県 沖縄県

大会関連記事

【第59回九州一周駅伝 29日号砲 九州路かける】<3>水久保雅史 22(佐賀、JR九州) 3世代続けて出場

2010年11月05日 16:56
3代での九州一周駅伝出場を果たした佐賀の水久保雅史
3代での九州一周駅伝出場を果たした佐賀の水久保雅史
 祖父、父と足跡を残した九州路への切符をつかんだ。水久保の父は1973―82年に福岡から出場して区間賞10回を獲得した美千男さん。祖父も第2回大会(53年)で大分代表だった光男さんだ。親子3代での出場に「陸上を続ける中で目標だった大会。確実にたすきをつなぎたい」と力もこもる。

 166センチの身長や顔つきだけでなく、跳ね上がるような走りも父譲り。だが、中学時代はバスケットボール部員で、父の功績を知ったのは中学3年のときだった。きっかけは自宅で見つけた1本のビデオテープ。父が82年のびわ湖毎日マラソンで独走し、優勝のゴールテープを切る姿が写っていた。「笑顔で走っていたのが格好よかった。自分が中学のマラソン大会で学年1位になった理由が分かった気がして、陸上の道に入りたくなった」

 北九州市の若松商高では陸上部に入り、約半年で駅伝メンバー入り。記録より人との勝負で強さを発揮した。九州国際大4年時には九州学生陸上の5000メートルで優勝。「人より1周でも多く走り、鉄分をとれ」という父の教えを守ってきた成果だ。父は今回の出場に「目標を果たしたのはすごい。長い距離を走る今大会を機に飛躍してほしい」とエールを送る。

 80年の第29回大会、父は最終日の3区(16・0キロ)で宮崎の宗茂に45秒差をつけて完勝。大会史に残る福岡の大逆転優勝を呼び込んだ。息子は同じ福岡からの出場はかなわなかったが、佐賀代表として力走を誓う。

 熱望するのが、大分県佐伯市を走る第8日第4区(13・5キロ)での出走だ。「祖父の家の近くを通るんです。走る姿を見せたい」と目を輝かせた。

=2010/10/26付 西日本新聞朝刊=

バックナンバー