中村学園女子、全員剣道 「無心」宿敵を豪快撃破

【女子決勝戦・中村学園女子‐筑紫台】延長の末に小川(筑紫台・左)へ面を打ち込み、優勝を決めた中野(中村学園女子)
【女子決勝戦・中村学園女子‐筑紫台】延長の末に小川(筑紫台・左)へ面を打ち込み、優勝を決めた中野(中村学園女子)
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 試合ごとにヒロインが誕生した。2年ぶり3度目の顔合わせとなったライバル筑紫台との決勝。中村学園女子は2年生の先鋒椎井が2人を抜き、相手中堅と引き分け。最後は中堅の中野が勝負を決めた。延長で相手大将が間合いを詰めた瞬間、豪快な面を打ち込んだ。

 「絶対に負けられない相手。無心だった」。中野は振り返った。村田桃子主将(3年)は唯一の出番だった島原戦で大将同士の戦いを制し、尚絅との準決勝は次鋒の大津ももか(2年)が2勝1分けと活躍。全員でつかんだ栄冠だった。

 筑紫台とは玉竜旗決勝で3度対戦し、これで2勝1敗。一昨年の決勝の借りを返した現チームにとっても、宿命のライバルは本当に手ごわい相手だった。昨秋は県中部地区大会、県大会と連敗を喫し、春の全国選抜の出場権を奪われた。

 当時のチームを、岩城規彦監督は「リーダーシップが取れず、3年生の自覚が足らなかった」と感じていた。3年生はわずか4人。柱の村田主将は国体や代表候補合宿で不在も多かった。副主将の中野は「村田さんを支えようとは思っていたけど、頼ってしまう部分があった」と振り返る。

 3月の魁星旗期間中には、現3年生だけでミーティングを実施。互いに積極的に声を掛け合うことを確認した。5月の県中部地区大会でまたも筑紫台に敗れた後は、午前7時半からの朝練習の前に各自が自主練習も行った。5月の福岡県大会決勝では筑紫台を破り、全国総体出場を決めた。

 直前の全九州大会で再び敗れたが、玉竜旗でライバルを撃破。「全員が自分の役目を果たした結果」と村田。岩城監督も「ちょっと出来過ぎ。初戦から全部で7人使ったけど、自分の試合をしてくれた」と目を細める。8月2日には全国総体が始まる。まだ優勝のない大会に最高の雰囲気で挑む。

=2016/07/27付 西日本新聞朝刊=

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