「101年の頂点」に意欲 「打倒九州学院」に剣士燃える

島原の主将で3年生松崎賢士郎選手(左)から「打倒・九州学院」を託される1年生黒川雄大選手=29日午後、福岡市博多区のマリンメッセ福岡
島原の主将で3年生松崎賢士郎選手(左)から「打倒・九州学院」を託される1年生黒川雄大選手=29日午後、福岡市博多区のマリンメッセ福岡
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 大会創設100周年記念の玉竜旗高校剣道大会は、九州学院(熊本)の男子3連覇で幕を閉じた。最終日の29日、マリンメッセ福岡(福岡市博多区)の試合場では、いくつものまなざしが創設101年の夏を見据えていた。

 大正初期の1916年に始まり、高校剣道の三大大会の一つとして知られる玉竜旗。今年も全国から男女940チームが出場した。「私にとっては甲子園」。2008年に男子の初優勝を経験し、今年はベスト8入りした福岡第一の江崎久監督(58)はこう語る。

 頂点を目指し、既に全国の高校剣士が「打倒九州学院」の炎を燃やしている。

 福岡大大濠は準決勝で、九州学院の先鋒に3人抜かれ、次鋒に大将が倒され完敗した。敗れた大将の野中皓文選手(3年)は「練習試合では僅差で敗れ、勝てるかもしれないという感触はあった。だが本番では思いが空回りし、冷静さが足りなかった」と分析した。

 準々決勝で九州学院に大将同士の一戦にもつれ込んで惜敗した福岡第一。補欠として試合場に立った市原紘選手(2年)は「幼稚園から剣道を始め、小学3年の頃から知っている憧れの大会。ベスト8は正直、悔しい。来年は自分たちの番」と決意を語った。

 同じく8強入りし、準優勝の島原(長崎)に大将同士の末に敗れた東福岡の新井将さん(2年)は今年、選手登録を逃した。「来年はチームをまとめて玉竜旗で全国制覇したい」と意気込んでいる。

 王者となった九州学院は史上初の4連覇を目指す。米田敏朗監督は「(来年については)不安しかない。ミスを犯したほうが負け」。

 一方、島原は3年連続で九州学院の壁に泣いた。大将の松崎賢士郎主将(3年)は「今年こそは」との思いで決勝に臨み、相手大将の星子啓太選手(3年)と2度の延長までもつれ込みながら、わずかな隙を突かれ胴を決められた。唯一、1年生でメンバー入りした黒川雄大選手は悔しそうな松崎主将にリベンジを誓った。「来年こそ、僕たちが絶対に倒します」

=2016/07/30付 西日本新聞朝刊=

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