【決勝動画あり】中村学園女子、史上2校目3連覇 全国選抜に続き守谷下し2冠

3連覇を果たし、ガッツポーズで写真に納まる中村学園女子の選手たち。右は岩城監督
3連覇を果たし、ガッツポーズで写真に納まる中村学園女子の選手たち。右は岩城監督
写真を見る

 史上2校目の快挙達成! 平成30(2018)年度玉竜旗高校剣道大会は第3日の26日、福岡市博多区のマリンメッセ福岡で女子の3回戦から決勝を行い、決勝で中村学園女子(福岡)が守谷(茨城)を退けて3年連続7度目の優勝を飾り、春の全国選抜大会に続く2冠目を獲得した。9月の世界選手権(韓国・仁川)日本代表の大将妹尾舞香(3年)がピンチでチームを救い、全国選抜大会と同カードとなった決勝では、副将の諸岡温子(同)が相手大将から終了間際に1本を奪って決着をつけた。女子の3連覇は熊本・阿蘇(現阿蘇中央)以来2校目で、福岡勢は9年連続優勝。中村学園女子は8月の全国総体で2年連続の高校3冠を狙う。

 中村学園女子が誇る“二枚看板”が3連覇を呼び込んだ。春の全国選抜大会決勝と同カードとなった決勝。副将の諸岡が守谷の大将柿元冴月(2年)に、終了間際、つばぜり合いから「一瞬、面が(空いているのが)見えた」と鋭い引き面で1本勝ち。「後ろに頼りになる大将がいるので、自分の試合をして1本を狙った」と笑った。

 諸岡が今大会計4勝2分けと躍動すれば、もう1人の“看板”も仕事を果たした。昨年は一度も出番のない「座り大将」だった妹尾は2勝。西大寺(岡山)との3回戦、福翔(福岡)との準決勝で大将同士の戦いを延長で制した。「初戦から気を張って、いつ出番が来てもいいように準備をしていた」。世界選手権日本代表に高校生で唯一選ばれた逸材。3回戦では竹刀を落とす場面もあったが好機を逃さなかった。

 妹尾は大会直前の23日まで神奈川県内の日本代表合宿に参加していた。「強い選手ばかりなのに、誰ひとり気を抜いていないし、もっと上を目指している」。刺激を受けて乗り込んだ地元福岡での玉竜旗。自分の責任は全うした。

 3連覇を狙った現チームで、昨年からのレギュラーは妹尾だけ。新チーム結成後、その妹尾が主将に就任した。「自分のことだけではなく、責任感がある」と難しさも感じた。7月の全九州大会個人戦では妹尾に続く準優勝だった諸岡らの成長もあり、現チームは主要大会では負けなし。副将だった一昨年、大将の昨年に続いて、決勝で妹尾の出番がなかったのが強豪の底力を示す。岩城規彦監督も「昨年いなかった4人で勝つことができた。よく頑張った」と目を細めた。

 中村学園女子は妹尾の入学後、春の全国選抜大会、夏の玉竜旗と全国総体の「三大大会」で全て制した。8月には最後の全国総体。「初心に帰り、いい結果が残せるように頑張りたい」と妹尾。校訓は「努力の上に花が咲く」-。最強軍団に、おごりも油断もない。 (伊藤瀬里加)

 先鋒・笠日向子(1年)「先輩たちが引っ張ってくださったチームをもっと強くして4連覇、5連覇を果たしたい」

 次鋒・大嶋友莉亜(2年)「昨日は緊張して思うように戦えなかった。決勝直前の『おまえはできる』という監督の言葉で力を発揮できた」

 中堅・奥谷茉子(同)「練習試合だと言い聞かせ、冷静に(気持ちを)コントロールしたが60点くらい。来年は全国大会を全て取りにいく」

 副将・諸岡温子(3年)「(決勝では)攻めが強い相手に合わせてはいけないと思った。自分のペースを失わないようにした」

 大将・妹尾舞香(同)「(出番では)それまで前の選手が頑張ってくれたので、絶対に勝とうと思っていた」

 中村果乃(同)「福岡出身なので決勝で試合をしたかったが、最初で最後の玉竜旗で優勝できてうれしい。みんなでつかんだ勝利」

 坂元麗華(同)「最後の玉竜旗だったので悔いが残らないように戦った。今までの練習の成果を出せてうれしい」

【決勝戦動画】

 ◆中村学園女子 1960年に創立された私立の女子校。92年には中学校を設立し、中高一貫校となる。73年創部の剣道部は全国選抜大会を5度、全国総体を2度制した。バスケットボール部やソフトテニス部も全国総体などで優勝経験がある。主な卒業生は新体操で2度五輪に出場した秋山エリカやプロボクサーの黒木優子。福岡市城南区鳥飼7の10の38。

=2018/07/27付 西日本スポーツ=

西日本新聞のイチオシ [PR]

ホークス下剋上日本一!西スポ2018アーカイブス

西日本新聞のイチオシ [PR]