柳田CS弾のありえない角度 米指標でも規格外

CSファイナルステージ第4戦の1回2死一塁、左越えに先制2ランを放つ柳田
CSファイナルステージ第4戦の1回2死一塁、左越えに先制2ランを放つ柳田
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CSファイナルステージ第5戦の6回無死、右中間にソロを放つ柳田
CSファイナルステージ第5戦の6回無死、右中間にソロを放つ柳田
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 リーグ2位のソフトバンクが、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージを突破した。

 リーグ優勝した西武と対戦。アドバンテージ1勝がある相手を圧倒して通算4勝2敗で、2年連続18度目(南海、ダイエー時代を含む)の日本シリーズ進出を決めた。その中で、柳田が第4戦で放った本塁打が驚きの数値をたたきだしていた。

 初回2死一塁、1ボール1ストライクからの3球目。西武今井の外角高め、ボール気味の145キロ直球を「力を抜いてかち上げた」と言う。ポップフライを思わせる上がり方だったが、長い滞空時間で飛び続け、フェンス際まで追った左翼栗山の目の前でスタンドイン。敵地がどよめく先制、決勝のアーチだった。

 この打球、弾道測定器トラックマンがはじきだしたデータでは初速168.2キロ、打ち出し角度43.3度、飛距離は112.4メートルだった。

 日本ではここ数年、各球団が順次、本拠地へのトラックマン導入を進めてきた。一方、米大リーグでは2015年に全30球場で「スタットキャスト」を導入。投球や打球の弾道データを記録してきた。

 分析、数値化されたデータが蓄積する中で、ホームランになりやすい打球の初速と、打ち出し角度を示す指標も登場。「打率.500」と「長打率1.500」を超える打球の初速、打ち出し角度の組み合わせを割り出し、その範囲を「バレル」と名付けた。近年の「フライボール革命」につながるものだ。

 この「バレル」のゾーンに入れるには、初速は98マイル(約158キロ)から。初速が上がるごとに打ち出し角度は広がる。158キロでは26~30度、161キロでは24~33度。187キロは8~50度と非常に広い。

 もっとも、柳田が第4戦で放った一発は、ソフトバンクのデータ班も「バレルゾーンから外れている」と苦笑する。初速からすると40度超はゾーンの外。測定機器や日米の公認球など条件に違いがあることを差し引いても、柳田の「規格外」ぶりがうかがえる。

 決着をつけた第5戦でも6回にウルフから飛距離114.9メートルの一発を放った。初速161.2キロ、打ち出し角度37.6度。これもバレルゾーンから外れている。

 迎える広島との日本シリーズは69回目にして初の顔合わせとなった。柳田にとって地元広島の、幼少時からの憧れのチームとの対戦。「日本シリーズでカープと戦える。小さいころから考えると想像できないけど、かみしめて」。そこでどんなアーチをかけるか、注目される。

=2018/10/22 西日本スポーツ=

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