九国大付と明豊できょう決勝 春季九州高校野球

完投で決勝進出を決め喜ぶ九州国際大付のエース下村(左)と戸高のバッテリー
完投で決勝進出を決め喜ぶ九州国際大付のエース下村(左)と戸高のバッテリー
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9回にソロ本塁打を放ち笑顔でベンチに戻る明豊の浜田
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9回にソロ本塁打を放った明豊の浜田
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7回途中7失点で降板した東筑のエース石田
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7回のピンチでマウンドに集まる未来沖縄の選手たち
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 高校野球の春季九州大会(第142回九州大会)第4日は福岡県の久留米市野球場で準決勝2試合を行い、九州国際大付(福岡)と明豊(大分)が決勝に進んだ。九州国際大付は15季ぶり4度目、明豊は16季ぶり3度目の決勝進出。

 九州国際大付は初出場の未来沖縄に2-1で逆転勝ち。2年生エースの下村海翔が東明館(佐賀)との1回戦に続く完投勝利を挙げた。明豊は3本塁打を含む14安打で東筑(福岡)との打撃戦を9-7で制した。決勝は26日午前10時から同野球場で行われる。

■2年生エース粘投113球「自信に」

 最後まで集中力を切らさなかった。九州国際大付の下村が113球で完投。「調子は悪かったけれど、粘って抑えられたので自信になった」。1カ月前に16歳になったばかりの2年生エースは初々しい笑みを浮かべた。

 足や犠打を絡めた未来沖縄の攻撃に耐え続けた。7回以外は毎回走者を背負いながら、4回の1失点でカバー。要所を締めて相手に残塁の山(11残塁)を築かせた。

 11三振を奪った1回戦で自己最速の144キロを計測したストレートは、この日130キロ台中盤どまり。「その分、コーナーに投げ分ければ」と制球を重視した。3回の打席では死球を受けてベンチをひやりとさせた。左肘をかすめたボールが右脚の付け根に当たったもので「球速が5キロぐらい落ちた」と楠城徹監督から交代を促されたが、マウンドを譲らなかった。「エースらしくなってきた」と楠城監督も目を細めた不屈の力投だった。

 兵庫県西宮市出身。実家は春夏3度の甲子園優勝を誇る報徳学園の近所にある。それでも「監督さんが一番見てくれていたし、強いチームなので」と九州国際大付を選んだ。目標は甲子園出場で“里帰り”することだ。

 決勝の相手、明豊とは今春練習試合で対戦し、4-3で競り勝った。今大会は準々決勝で選抜大会8強の創成館(長崎)を撃破。3試合のうち2試合で1点差試合をものにするなど接戦での強さも光る。「ここまで粘って勝ってきた。決勝も粘り勝ちたい」と下村は言い切った。九州王者の看板を手にして“熱い夏”へ弾みをつける。 (前田泰子)

 ◆下村海翔(しもむら・かいと)2002年3月27日生まれの16歳。兵庫県西宮市出身。樋ノ口小3年から「甲武ライオンズ」で軟式野球を始め投手。甲武中では硬式クラブ「宝塚ボーイズ」で投手を務め、ジャイアンツカップに出場。兵庫県選抜メンバーにも入った。九州国際大付高では1年秋からベンチ入り。174センチ、71キロ。右投げ右打ち。

■浜田が通算37号「九州で優勝を」

 明豊の強力打線が、2季連続甲子園出場の東筑を粉砕した。3本の本塁打など長打7本を含む14安打で9得点。6回以降に10安打を集めた逆転勝ちに、川崎監督も「このチームで公式戦3本塁打は初めてじゃないですか」と目を見張った。

 6回に3点を奪って逆転すると、7回に管と野辺がアーチ競演。9回はプロ注目の浜田が中堅右の芝生席へ運んだ。昨夏の甲子園で2戦連発を記録したスラッガーは高校通算37号にも「ちょっと詰まった。納得のいく当たりじゃなかった」と少し不満そうだった。

 九州大会は今宮健太(ソフトバンク)がエースだった2007年秋に制覇。決勝で対戦する九州国際大付には練習試合で惜敗しており、浜田は「夏の大会をいいイメージで迎えられるように九州で優勝したい」と21季ぶりの頂点を見据えた。

    ◇      ◇

石田7失点、夏へ課題も 東筑

 東筑が1958年春以来120季ぶりの決勝進出を逃した。3-2で迎えた6回にエース石田が2四球と4連打で3点を失って逆転され、本塁打を浴びた7回の途中で降板。7失点の投球内容に、青野監督も「制球が大ざっぱ。いつも勢いだけで投げている。バッテリーが甘かった」とおかんむり。石田は「スライダーで空振りを取れなかった。左打者への決め球をつくらなければ」と夏への課題を挙げた。

    ◇      ◇

あと1本出ず守備でミスも 未来沖縄

 初出場の未来沖縄の快進撃が止まった。犠打と盗塁で揺さぶる得意の攻撃で何度も走者を三塁まで進めたが、適時打が出ずスクイズによる1点にとどまった。5回には守備の乱れが絡んで同点とされ、神山監督は「攻め続けるうちのスタイルができなかった。ミスもあったし、選手は一球の大事さを感じたと思う」と振り返った。創部4年目での九州大会4強を糧に、夏は初の甲子園出場を目指す。

=2018/04/26付 西日本スポーツ=

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