九国大付18季ぶり2度目V 背番「12」山本初完封 春季九州高校野球

明豊を完封して優勝を決め、マウンドでこぶしを握る九州国際大付の山本
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福岡ソフトバンク・二保
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 高校野球の春季九州大会(第142回九州大会)最終日は26日、福岡県の久留米市野球場で決勝が行われ、九州国際大付(福岡)が明豊(大分)を13-0で破り、2009年春以来18季ぶり2度目の優勝を決めた。背番号12の右腕山本有希也(3年)が強打の明豊を被安打6に抑え、公式戦初完封。打っては5番葛城陸(2年)、3番甲斐生海(3年)の本塁打など12安打で13点を挙げた。秋季九州大会(第143回九州大会)は10月に熊本県で開催される。


 大事な決勝のマウンドで九州国際大付の背番号12が躍動した。山本が明豊をシャットアウト。準決勝の東筑(福岡)戦で3本塁打を含む14安打、9得点と爆発した打線を「相手は振ってくるのでかわしてやろうと思った」と思い通りの投球で公式戦初完封し、チームを九州王座に導いた。

■創成館戦でも完投

 テークバックが小さく力の抜けたフォームから120キロ台の直球を投げこむ。この日も最速130キロに届かなかったが「いつも通り、力まず制球重視」の投球を貫いた。内外角へ巧みに投げ分けて凡打の山を築く。8回2死二、三塁でプロ注目の浜田太貴(3年)をスライダーで空振りさせたのが、この日唯一の三振だった。「不思議やね。120キロちょっとでスイスイ抑えちゃうんだから」と楠城徹監督も快投にびっくりだ。

 昨年6月から、楠城監督のアドバイスを受け、大きくて力みを生んでいたテークバックを小さくするフォーム改造に取り組んだ。練習後、寮で3キロのダンベルを持ち、テークバックに入る動作を毎日700回繰り返して体に覚え込ませた。「打者が待つ間にワンテンポ早く右手が上がってくるから見づらいのではないか」と楠城監督は山本の投球を分析する。今大会では準々決勝で選抜大会8強の創成館(長崎)を相手に被安打3、1失点で完投。昨夏の甲子園8強の明豊も抑え、山本は「創成館と明豊に完投できて自信になった」と大きな手応えをつかんだ。

 今大会2試合に完投した2年生エース下村海翔の存在も刺激になった。「3年生だし、夏は自分が背番号1を取りたい」と山本は意気込む。夏は東筑、小倉など実力校がひしめく北福岡大会に臨む。「強いチームばかりだけど、全試合抑えるつもりでいきます」。急成長を遂げた右腕が、2年ぶりの甲子園出場を狙う夏への大きな力になりそうだ。 (前田泰子)

 福岡ソフトバンク・二保(九州国際大付高OB)「僕も励みになるし、この経験を夏の大会に生かしてほしい」

=2018/04/27付 西日本スポーツ=

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