3年前エースだった兄の分まで…大分商の大型ショート森下、明豊にリベンジへ/夏の高校野球 大分大会

遊撃で軽快な守備を見せる大分商の森下
遊撃で軽快な守備を見せる大分商の森下
写真を見る
1番打者として活躍が期待される大分商の森下
1番打者として活躍が期待される大分商の森下
写真を見る

 第100回全国高校野球選手権(8月5日から17日間、甲子園)大分大会と宮崎大会の組み合わせ抽選会が20日、行われた。大分大会は44チームが参加して7月7日に開幕し、同24日に決勝が行われる予定。大分商では182センチの大型遊撃手森下颯太(3年)が、昨年決勝で敗れた明豊への雪辱に燃える。3年前のエースだった兄の暢仁(まさと)=明大=も決勝で明豊に敗れている。暢仁と同学年だった川瀬晃(福岡ソフトバンク)の弟堅斗(1年)は、今回投手でベンチ入り。森下とともに兄の悔しさを晴らしての甲子園出場を目指す。宮崎大会は48チームが参加して、同7日に開幕。同21日に代表校が決定する予定。

 ノックで見せる動きは軽快そのものだ。森下は身長182センチの大型遊撃手として存在感を発揮。昨秋までは投手を兼ねたが、今春から遊撃に専念。「ショートで一流になりたい。守備でチームを助けられたら」と誓う。

 兄の最速154キロ右腕暢仁は3年前のエースだった。高校時代はU-18(18歳以下)日本代表にも選ばれてドラフト上位候補と騒がれた。森下も兄に憧れて大分商のエースを目指したが、球速が伸びず思い描いた投球はできなかった。「弟というプレッシャーもあったし、期待を裏切れないという気持ちもあった」。その苦しみを鑑みた渡辺正雄監督は今春、遊撃専念を言い渡した。森下が投手への思いを断ち切ったのは最近だという。

 大分商出身の遊撃手は今年まで3年連続でプロ入り。全国的にも珍しい現象だ。2016年に川瀬が福岡ソフトバンク、17年は源田壮亮(トヨタ自動車)が西武、今年は広沢伸哉がオリックスに入団。源田は昨年のパ・リーグで新人王を獲得し、川瀬も3年目の今季プロ初出場を果たし、安打、打点も記録した。森下の守備のお手本はその源田や川瀬。「打球への入り方などがすごく参考になります」と動画を見て研究している。打っては昨秋までの6番から1番に上がった。「自分が出ると点につながるし、流れも来る。自分が機能すれば勝てる」と右方向への打球で出塁を目指す。

 3年前の夏の大分大会決勝。0-1で明豊に敗れた兄の姿をスタンドで見た。兄は1学年上の左腕笠谷俊介(福岡ソフトバンク)を擁した1年夏に甲子園でベンチ入りしたが出場機会はなく、聖地で大分商のユニホームを着てプレーする夢はかなわなかった。「自分が仲間たちと甲子園に行って兄の分までプレーしたい」。最大の標的は昨夏全国8強の明豊だ。兄の年から夏の大分大会では3年連続で敗れた相手。「先輩たちの分も勝ちたい」。リベンジを果たし、兄弟の夢をかなえる。

 ◆森下颯太(もりした・そうた)2000年8月29日生まれ。大分市出身の17歳。明治北小3年の時「明治少年野球クラブ」で軟式を始め、主に投手と内野手。大東中では軟式野球部で投手。3年時にエースとして県大会出場。大分商高では1年春からベンチ入りし、1年秋から遊撃手と投手を兼任した。遠投103メートル。182センチ、70キロ。右投げ右打ち。

=2018/06/21付 西日本スポーツ=

西日本新聞のイチオシ [PR]

ソフトバンクホークス選手の写真販売中!

西日本新聞のイチオシ [PR]