1年春から4番「清宮超え」目指すスラッガー 小倉工・久木田和志/高校球児情報

小倉工の久木田
小倉工の久木田
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 九州の高校球児情報に精通したアマ野球ウオッチャー「トマスさん」が、丹念な取材でひそかにリストアップした好選手を紹介する「特命リポート」-。今回は秋季福岡大会で4強入りした小倉工の久木田和志(1年)をピックアップします。春夏計17度の甲子園出場を誇る古豪で、1年春から4番に座る将来性豊かなスラッガーです。

 5日に16歳になったばかりとは思えないスケール感だ。177センチ、89キロの体格を誇る小倉工の4番三塁が、東京・早実時代に清宮幸太郎(現日本ハム)が記録した高校通算111発の更新を掲げる久木田だ。1年生の今春から4番に座り、順調に成長を続けている。

 8月に北九州市内新人大会の八幡工との2回戦で、高校通算10号を放って2桁に到達。4点リードの4回1死一、二塁でライナー性の打球の3ランを北九州市民球場の左翼席中段へ運び、14-3の大勝に貢献した。

 「(コールド勝ち狙いで)走者を全員かえす長打が必要。低めを捨てベルトより高めを狙う」。初球の高めのスライダーは打ち損じてファウル。ほぼ同じ2球目を見送ってイメージを固め、3球目の真ん中高めのストレートを軽く振り抜いた。

 打席に入る前に相手の守備位置を確認し、打撃内容をイメージ。丁寧な状況判断に加え、メンタルの強さも成長を支える。第1打席で安打を放つと「今日はいける」。凡打が続いても「いいゴロ、いい打球だった」と前向きに打席に立つ。

 10月の秋季福岡大会準決勝は九州国際大付に1-5で完敗。好投手の下村海翔(2年)の低めに制球されたスライダーを捉えられず、九州大会出場を逃した。借りを返すため、今冬は200メートル5本と100メートル10本のメニューで下半身を鍛える。

 苦い敗戦の自己分析は「下半身が開いた。低めを打つには、重心を落として下から上へとすくい上げないといけないけど、できなかった」。牧島健監督が「意志が固い選手」と評する若き長距離砲は来春を見据える。

 好きな打者にはDeNAの主砲、筒香嘉智を挙げる。「タイプが違う」とした上で「右足に体重を乗せて、逆方向に大きな打球を打てる」。憧れとする筒香のフォームに自分のオリジナルを加えての「清宮超え」を目標としている。

 春夏計17度の甲子園出場を誇る古豪を率いる牧島監督は「4番はチーム一、バットを振らないといけない」とだけアドバイス。「やるからには甲子園勝利」と、1967年夏以来となる甲子園出場と勝利をチームメートとともに目指す。

 ◆久木田和志(くきた・かずし) 2002年11月5日生まれ。北九州市出身。中原小3年で「中原ジャイアンツ」で軟式野球を始め、ポジションは主に内野手。小6時にくばらキャベツのうまたれカップ福岡県学童軟式野球で16強。中原中では三塁手と遊撃手で3年時に県16強。小倉工では1年春から4番に座り、秋季福岡大会で4強。高校通算本塁打は11本。177センチ、89キロ。右投げ右打ち。

 ◆トマスさん 趣味のアマ野球観戦は年間約200試合に上り、そのうち高校野球が8割を占める。取材範囲は福岡を中心に九州一円に及び、豊富な情報量にはプロのスカウトや新聞記者も一目置く。1992年夏の西日本短大付が最後となっている福岡勢の甲子園制覇を願ってやまない。ペンネームの「トマス」はスパニッシュネームだとか。

=2018/11/09付 西日本スポーツ=

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