1番今宮 大道イズム打 対右腕でも結果

西日本スポーツ

3回1死二塁、同点適時二塁打を放つ今宮 拡大

3回1死二塁、同点適時二塁打を放つ今宮

 変わりつつある。そのムードを十分に漂わせた。1点を追う3回1死二塁。右腕・横山の投じた外角チェンジアップだった。打席の今宮は釣り出されかけながら、自分で間をつくる。「真っすぐを狙って、体が反応して。センター返しを意識していて、うまくバットに引っかかった」。左中間を破る同点二塁打。シルエットは違うが、この打ち方の雰囲気は…。「僕はしっかり受け継がないと」

 その人はもちろん、春季キャンプから二人三脚を続けてくれている大道打撃コーチだ。ベンチで破顔一笑。今宮の一打を「抜かれても右手が(振り出さず)残っていた」と評した。軸足に体重を残し、打球に力を伝える。その一端が表れた。

 2日連続の1番起用。この日は少し意味合いが違った。前日は対左腕のオプションを試す意味合いからだったが、この日は対右腕。それは基本型としての「1番今宮」の可能性を示す。工藤監督たっての希望だった。「もう一回。昨日(2月27日)の感じが良かったので、(打撃コーチに)お願いした。(相手先発が)右、左関係ない中で、どういう打撃をするか」

 結果はもとより、工藤監督には好印象が残った。試合中、声をかけた。「1番の方がイキイキしてるな?」。昨季まで2番の今宮。リーグ記録62犠打を決め「面白い」と感じていた。一方で1番も「塁に出ればいい。シンプル。結果を残して打ちたい打順」と、湧いてくる意欲は隠さない。

 適時二塁打の次の打席、2球で追い込まれながら、8球目で右飛だった。大道コーチは粘りも進歩と認める一方、初回の見逃し三振を「チームの士気を下げる」と厳しく指摘した。今宮にも自覚がある。「初回の第1打席はもっと大事にしたい。まだまだです」。試合後のベンチ裏。一定間隔でカン、カンと音が響いた。今宮のティー打撃が、続いていた。 (森 淳)

=2015/03/01付 西日本スポーツ=

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