九学・伊勢 苦投実らず 制球乱れ 八回7失点

西日本新聞

8回1死一、三塁、八戸学院光星・小林(左)に2点三塁打を許した九州学院・伊勢 拡大

8回1死一、三塁、八戸学院光星・小林(左)に2点三塁打を許した九州学院・伊勢

 第87回選抜高校野球大会は21日、甲子園球場で開幕して1回戦3試合が行われ、開幕戦に登場した昨秋の九州大会優勝の九州学院(熊本)は、八戸学院光星(青森)に2-9で敗れた。九州学院は初回に1点を先制したが逆転され、先発の伊勢大夢(3年)が八回に7点を失った。史上5校目の夏春連覇に挑む大阪桐蔭は、田中誠也(同)が4安打に抑えて完封し、東海大菅生(東京)に8-0で完勝。常総学院(茨城)は竹内諒(3年)と宇草孔基(同)が大会タイの1試合5盗塁を記録するなど13盗塁を決め、春夏通じて初出場の米子北(鳥取)に14-1で快勝した。

 八戸学院光星が終盤の猛攻で大勝した。1点を追う四回、無死満塁の好機に中崎の犠飛で同点。さらに暴投の間に足立が生還し勝ち越した。八回には6長短打を浴びせ四死球なども絡み、大量7点を加えて突き放した。先発の中川は2失点で完投した。

 九州学院は先発の伊勢がピンチで制球を乱して踏ん張れず、打線も援護できなかった。

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 4万3千人の大観衆が見つめた開幕戦で、九州王者が甲子園で勝ち抜く厳しさを味わった。九州学院は選抜大会6度目の出場で初めての初戦敗退。「開幕戦の難しさは相手も同じ。自分のリズムが悪く、味方の守備まで乱した」。昨秋から公式戦を1人で投げ続けてきた伊勢は敗戦の責任を背負った。

 1点リードを許していた八回に頼みの伊勢が崩れた。長打3本を含む6安打を浴び、四死球に失策も重なり、7失点。「七回まで2失点で『いける』と思った。強豪相手に心の隙があった。疲れが出て下半身を使えなくなった」と反省の言葉とともにうなだれたエース。坂井監督は「辛抱して投げたのに、自滅というか…」と残念がった。11安打に8四死球で計9失点。制球に苦しんだこの日の伊勢にエースの姿はなかった。

 右上手投げの伊勢は昨秋の明治神宮大会準決勝で仙台育英(宮城)に七回コールドで敗れた。その後、肩や肘に負担がかかるフォームを改造。この日も、五回に入ると自分の判断でサイド気味に投げ始めた。試合中に投げ方を変えたのは初めてという。

 坂井監督は「まだ(フォームが)固まっていない」と厳しい。一方で伊勢は「鍛えるのは精神面。(今のままでは)全国レベルで通用しない」と自分に言い聞かせた。「心と技」の課題を克服して雪辱の夏に臨む。

=2015/03/22付 西日本新聞朝刊=

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