神村学園、夏に雪辱だ 熱い声援、最後まで

西日本新聞

試合が終わって、アルプス席の応援団のもとへあいさつに向かう神村学園の選手たち 拡大

試合が終わって、アルプス席の応援団のもとへあいさつに向かう神村学園の選手たち

 第87回選抜高校野球大会で、2年連続5回目の出場の神村学園(鹿児島県いちき串木野市)は23日、仙台育英(宮城)と対戦。昨秋の明治神宮大会優勝校に果敢に挑んだが力及ばず、0-12で敗れた。それでも6安打を放つなど、随所で意地を見せ、アルプス席の応援団も拍手を送り続け「夏の甲子園に戻ってこい」と激励した。

 観衆は2万4千人。先発メンバーのアナウンスで、9番で山下理斗(まさと)遊撃手(2年)の名前が呼ばれるとアルプス席の父誠さん(55)は「初の先発入りが甲子園なんてびっくり」と興奮。

 一回表、先発の北庄司恭兵投手(3年)は丁寧な投球を見せるが、相手打線につかまり、先制点を奪われてしまう。なお続く相手の攻撃。山下遊撃手がゴロを上手にさばき、ダブルプレーを決めて食い止めると、「よし」と誠さん。

 三回の攻撃。好機で4番山本卓弥中堅手(3年)が打席に立つと、吹奏楽部の磯田桃香さん(同)が映画「ゴッドファーザー」の曲をソプラノサックスで独奏し、盛り上げた。山本中堅手の兄竜輔さん(25)も「頑張れ」と声を張り上げたが、得点はできず。

 六回表の途中、2番手で新里武臣投手(同)が登板。沖縄県の石垣島から応援に来た母千枝子さん(47)は2年前の夏に亡くなった夫の遺影を手に感激の表情。「夫と一緒に見守ってあげたい」と話した。

 八回には6失点する苦しい展開となったが、神村学園の山本温子(なかね)教諭は応援団全体に「まだ攻撃が2回ある。諦めないで声を出しましょう」と呼び掛け。熱い声援は続いた。

 九回裏には2死から連続安打で食い下がったが、反撃はそこまでだった。都甲将央二塁手(3年)の母憩代(やすよ)さん(46)は「息子たちは強豪相手でもいい勝負ができると自信を持っていたが、まだまだでした。夏の甲子園で活躍できるよう、これから頑張って」と期待を込めた。

=2015/03/24付 西日本新聞朝刊=

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