大舞台「楽しんでできた」 センバツ開会式で司会、佐賀清和高3年の田中佐季さん

西日本新聞

開会式のリハーサルに臨む田中佐季さん(右)=兵庫県西宮市の甲子園球場 拡大

開会式のリハーサルに臨む田中佐季さん(右)=兵庫県西宮市の甲子園球場

 第87回選抜高校野球大会の21日の開会式で式典の司会を務めた佐賀清和高校3年の田中佐季さん(18)は、大舞台での体験を「周りを見ながら楽しんで司会ができました」と振り返った。晴天の甲子園。爽やかな声で進行を務めた田中さんは取材に「観客や選手の顔を見ながら読み上げられた」と笑みを浮かべた。

 特に印象的だったのが国旗掲揚の場面という。「私の読み上げで、4万2千人の観客が一斉に立ち上がって国旗の方を見る。大会の一体感を肌で感じました」と感動した様子で話した。

 ネット裏の観客から『良かったよ』と拍手や声を掛けられ、緊張の糸が切れたように涙があふれたと恥ずかしそうに語る。「高校最後の放送の活動がこんな大きな舞台になったことに感謝します」

 放送のアナウンスなど、発声に興味を持ったのは小学生のころ。放送部に入部し、中学、高校でも放送部の活動が盛んな学校に入り、発声や読み上げの練習を1日3時間半は欠かさなかったという。昨年7月にあったNHK杯全国高校放送コンテストの朗読部門で、約6500人の中で最優秀賞に輝いたことが、司会に選ばれる契機となった。

 放送部の田川孝二教諭(55)は田中さんについて「自分とうまく付き合いながらまじめに頑張る」タイプだと評価。「大舞台でもしっかりと自分を表現できる。私も自信を持って甲子園に行きました」と温かい目で話した。

 田中さんは昨年から、甲子園の司会を目指していた。「昨年の選抜大会を高校の部室で見ていたときに、田川先生が『甲子園で見てみたい』とぽつりと言って。『じゃあ私が連れて行きます』って話しました。あのときの約束が実現しました」

 4月から福岡の大学へ進学する。「航空関係の仕事に就きたいという夢もありますが、今回の経験でもう少し放送の活動を続けたいと思いました。夢を広げてみてもいいなと思います」と笑顔で話した。

=2015/03/24付 西日本新聞朝刊=

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