マッチ弾テラス越え1号 5戦連続安打 12球団トップ.588

西日本スポーツ

■絶好調!2戦連続猛打賞 
 完璧な一発だった。1点を追う2回無死一、二塁。松田が松葉の直球を、左翼席中段まで運ぶ。フォロースイングの形のまま、しばし余韻に浸った。「真っすぐ、スライダー半々で待って。打った瞬間、でした」。ホームランテラスへの主軸そろい踏みアーチに沸いた翌日の、開幕5試合目。今季スタンドイン1号を負けじと打ち込んだ。

 フルカウントからの6球目。追い込まれてから、いつものようにバットを一握り短く持った。ど真ん中の138キロは絶好球。コンパクトに振り抜いても、飛距離は十分だ。一時逆転の1号3ランで、開幕5試合連続安打。オープン戦を打率1割4分6厘の低空飛行で終え「リセットします」と宣言してから、確かに打撃の結果は激変した。

 オープン戦を終えた翌日、たまの休みに大量の動画をチェックした。「ひどい」「アカン」と悩み続けた打撃のヒントを探し抜いた。一つの答えを導き、据わった目で練習再開の日に現れた。「決めた。日米野球や」

 昨年11月、侍ジャパンの一員として臨んだ日米野球。球団の資料映像では飽きたらず、一般のウェブサイトまで巡った末だった。それも最後の親善試合。沖縄で放った右前打にピンときていた。「アレなんですよ、アレ」。反対方向への当たりでも、引きつけるよりは持ち前の前さばき。打つポイントは左腰の正面より、さらに前。そのイメージを強く抱いてから、結果がついてきた。

 「決めた」と言って1週間後の今カード。「左足を上げて、軸足にしっかり体重を乗せる。その方が『間』ができる。由伸さんを見てもそう思う」。高橋(巨人)に着想を得て、あっけらかんと微調整を続けてもいた。2試合続けて猛打賞。結局のところ、今季も打撃は水のように形を変えつつ、突き詰めていく。

 8回1死一、三塁はサイクル安打が懸かっていたが「最低、ボール球は振らない」と欲ばらず、佐藤達の真ん中のスライダーを打って中犠飛だった。打率は両リーグトップ5割8分8厘。得点圏打率は10割だ。試合直後、資料室のドアを荒々しくたたいた。「次、勝ちます」。数字は勝って報われる。 (森 淳)

=2015/04/02付 西日本スポーツ=

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