【AKB総選挙】躍進狙う2人、HKT宮脇咲良編

西日本スポーツ

AKB48選抜総選挙への思いを語ったHKT48の宮脇咲良(撮影・古賀英毅) 拡大

AKB48選抜総選挙への思いを語ったHKT48の宮脇咲良(撮影・古賀英毅)

 6月6日、福岡市のヤフオクドームで、AKB48選抜総選挙の結果が開票される。20日に発表された速報では、HKT48のメンバー16人がランクイン。早くも昨年を超える躍進の予感が漂っている。初めて地元で開かれる一大イベントに、HKT48のメンバーはどんな意気込みで臨むのか。今、HKTの“顔”ともいえるセンターに立つ2人に、現在の自分の状況に対する思いも合わせて語ってもらった。前編に登場するのは、速報値12位から7位圏内「神7」を狙う宮脇咲良(17)。48グループ全体の若手有望株として、東京で多くの時間を過ごすようになった。ホームから遠く離れた大都会で、めまぐるしい日々を送る彼女に生じた変化とは-。 (古川泰裕)

 ●速報値では12位

 昨年11月発売のAKB48の38thシングル「希望的リフレイン」で、渡辺麻友とWセンターを担当。2015年の年明けには、48グループメンバーが出演するドラマ「マジすか学園4」で主役となり、4月に発売したHKT48の5thシングル「12秒」のWセンターを兒玉遥と務めた。主役・指原莉乃に続く大役のヒロイン・阿国を演じたHKT48の明治座公演、今月20日に発売されたAKB48の40thシングル「僕たちは戦わない」では、島崎遥香、松井珠理奈に続く3番手。このところ中央に近い立ち位置が目立つ。

 咲良「総選挙の(順位の)後押しだったり、期待値というか。自分の実力で勝ち取った場所、とは思えないですね、まだ。だけど、期待してくださる方がいるからには、目の前のことをやるしかないな、って感じです。特に『~リフレイン』のWセンターが一番、自分の周りを変えたというか。AKBのセンターになるなんて…いつかはなりたいとは思っていたけど、夢であり目標ではなかったので、焦ったし、自己嫌悪にもなったし。なんでこんな私がって、どんどん自分を責めちゃったりとかして。プレッシャーで変な感じになってましたね(笑)。自分の立ち位置がどんどん前に行きすぎて、本当の私は置いてけぼりになってる感じがして。『え、今ので良いの?』って思いながら突っ走ってきたみたいな感じはあります。『じゃあ次は、あそこまでを目標に』とか、考える時間もないくらい周りのスピードが速すぎて、それに追いついていくのが精いっぱい」

 ●胸中で冷静分析

 48グループの最前線にいる自分。それを整理できぬまま、時は進む。

 咲良「(整理)できてないですし、テレビとかで自分が出てるのを見ても、違う人、違う自分がやってるみたいな。家にいてそれを見てる私は、ステージに立ってる私とは違うなって思います。切り替えって言うんですかね。それができるようになりました。今まではずっと切り詰めるか、ずっとぼやーって感じだったんですけど、『今はやるとき』って思えるようになりました」

 東京でHKT48の看板を背負って活躍する咲良の存在感は、指原莉乃のそれに少しずつ近づいているようにも見える。福岡を留守にすることが多い。だからこそだろうか。福岡で活動する仲間のことをより深く考えるようになってきた。

 咲良「今までは自分がどうやったら目立てるかってことしか考えられなかったんですけど、それにプラスして、HKT(全体)がどうやったらグループの中で突出した存在になれるか、って考えるようになりました。NGT(新潟)48もできるし、ただ末っ子だったらキャラはなくなってしまう。明治座公演とかは反響もすごくて。そういう『アイドルなのに』っていうことに、どんどん挑戦していくのがHKTであればいいなと思います。アイドルの枠にとらわれず『HKT』っていうジャンルができたらいいなって思ってます」

 HKT48でもセンターの一角に立つ咲良。グループ全体のことを思う彼女は浮かれてはいない。その胸中では冷静な分析もしている。

 咲良「HKTの中では、私はセンターに立つべき人ではないと思ってます。『立ちたくないの?』って言われたらそういうわけじゃないんですけど、今まで2期生がやってて、1期生の私になったら元に戻っちゃってるから、新鮮味がないじゃないですか。私はいろんな子にチャンスを与えたいって思います。HKTのメンバーはほんとに個性もあるし、いろんな子がセンターになっていいと思ってるから、(センターが)固定されない方が、私はうれしいです」

 ●見えちゃった!?

 今年の総選挙は、いよいよ「神7」と呼ばれた領域=7位以内が目標になる。16人の選抜の中でも特にAKB48グループの「顔」ともいえる位置づけ。その壁の高さと厚さは、これまでとは別次元のものだ。

 咲良「やばいです。今年は『神7』が目標だって言ってしまったことで『神7』に入るであろう7人が見えちゃって、私はその中に入っていなくて。その7人を誰か一人でも倒さなきゃ目標が達成できない。自分より上にいる人が限られてきたから、その人たちを超えるしか自分がランクアップすることがないって思うと、今年は今までで一番厳しいと思います」

 昨年、総選挙のスピーチに盛り込み、話題を呼んだ「指原ライバル宣言」。その言葉の真意は、この1年で変わった。

 咲良「本当にライバルと思ってたわけじゃなくて『さっしーを超えることでHKTがより強くなる』って思いだったけど、でも今違うレールを走ってるから、追い越すとかないんじゃないかって。私とさっしーが目指す場所にたどり着いたとしたら、そこは違うステージだと思う。私は女優さんを目指してたり『王道』って言われたりするけど、さっしーはバラエティーですごく活躍してるから。でもまだ、さっしーからはたくさん学びたいと思っているので、まだまだHKTにいてもらって、目標にできる先輩でいてほしいです」

 激動の1年を、無我夢中で走り続けてきた17歳。必死の努力はきっと、ヤフオクドームのステージで実を結ぶだろう。

 ※28日の後編は、兒玉遥が登場します。


 ◆宮脇咲良(みやわき・さくら)1998年3月19日生まれの17歳。鹿児島県出身。HKT48の1期生、チームK4副キャプテン。AKB48チームA兼任。2012年、初参加のAKB48選抜総選挙でいきなり47位にランクインし、翌年も26位に躍進。昨年は11位で、生え抜きのHKT48メンバーとして、初めて16人選抜に入った。AKB48とHKT48の両方でWセンターの経験があり、雑誌や週刊誌の表紙を飾ることも多い人気者。将来の夢は女優。

=2015/05/27付 西日本スポーツ=

PR

PR

注目のテーマ