咲良 神7 地元で壁こじ開けた

西日本スポーツ

AKB選抜総選挙で7位の宮脇咲良(撮影・三笘真理子) 拡大

AKB選抜総選挙で7位の宮脇咲良(撮影・三笘真理子)

 ●AKB48選抜総選挙 指原1位返り咲き
 
 博多っ娘がお膝元で底力-。「AKB48 41stシングル選抜総選挙」の開票イベントが6日、福岡市のヤフオクドームで開かれ、HKT48は昨年2位だった劇場支配人の指原莉乃がセンターに返り咲いた。宮脇咲良が7位と目標の「神7」=7位以内=入りを果たした。兒玉遥は17位と悲願の選抜(16位以内)にはあと一歩届かなかったが、昨年の14人(SKE48からの兼任1人を含む)を上回る合計15人がランクイン。穴井千尋(チームH)と多田愛佳(チームK4)の両キャプテンが、速報値圏外からそれぞれ33位と41位に入る強さを見せたほか、地元のテレビ番組などで人気の植木南央も72位に入るなど、福岡に集まった3万2000人の大観衆に、HKT48の存在感を見せつけた。 (古川泰裕、梅本邦明)

 ●目標7位に

 たくましさと輝きを増したサクラが、地元ヤフオクドームのステージで、ついにAKB48グループの“顔”とも言える「神7」の高みで花を咲かせた。

 昨年11位で初の選抜入りを果たしたチームK4の宮脇咲良は、AKB48最新シングルセンター・島崎遥香ら、そうそうたるメンバーを抑えて7位にランクイン。当初の目標を達成してステージ中央に立つ17歳の瞳には、強い光が宿っていた。

 「HKTは先輩たちがつくってくれた道を歩んでるんですけど、そればかりではなくて、自分たちの切り開いた道を進みたい。来年は1位の席に座って、誰も見たことのないAKBをつくりたい。生意気だけど、AKBを壊したい!」

 新米の「神」の堂々の1位宣言。そしてまさかの「破壊」予告に、会場は大歓声で応えた。

 「人生を変える」。そう決意して臨んだ昨年の総選挙以来、言葉通り彼女の日常は大きくうねった。AKB48本体のセンターに始まり、ドラマの主演、HKT48でのセンター、数々の雑誌や週刊誌での表紙グラビア-。本人も予想だにしない大抜てきに、戸惑ったこともあった。あっという間に過ぎていく日々に、ついていくのが精いっぱい。プレッシャーの中でもがきながら、目の前の壁に、一つ一つ必死に立ち向かった。「ホーム」の福岡を離れた東京での時間は、気づけば約半年に及んでいた。

 ●さしこ称賛

 「神7」を目指す戦いは、これまでと別次元だった。数字で表される順位より、超えるべき「人」が、はっきりと認識できてしまう上位争い。AKB48として共に活動し、間近でその輝きに接しているからこそ、「今までで一番厳しい」戦いになると分かっていた。だが、夢に向かって走り始めた以上、立ち止まるわけにはいかない。高すぎる壁でも、それを越えていく。愛らしい外見からは想像もつかないほどの、熱く武骨な思い。彼女の努力を見続けてきたファンが、それに応えないはずがなかった。

 4度目の総選挙で成し遂げた「神崩し」。そびえ立つ山の頂点には、咲良が慕うHKT劇場支配人・指原がいる。そして同郷の先輩・柏木由紀も待ち受ける。女王に返り咲いた支配人からは「さらに一歩、HKTの躍進のカギになった」と、称賛された。戦う相手はグループを支え、けん引し続ける「絶対的な神々」だ。新たなAKB48、新たなHKT48を目指し、夢見る1位に届くまで-。鹿児島生まれ、博多育ちのサクラの見ごろは、まだまだこれからだ。

 ●はるっぴ17位 目標16位以内にあと一歩 悔し涙「皆さんと一歩ずつ」

 チームHの兒玉遥は、昨年21位に立ってから1年間16位以内を目指してきたが、届かなかった。

 「選抜入りして、さっしーと咲良と歌いたかったけど…。前回から4位もランクアップして、みなさんと一歩ずつ前に進めている気がします」

 今にもこぼれそうな悔し涙。無念さをかみしめるように、共に戦ったファンへの感謝を述べた。

 今春迎えた高校の卒業式は仕事で欠席。母は娘が迎えるはずだった晴れの日を目に焼き付けるため、主人公のいない式に参列した。卒業証書を手に手を振る、「そういう姿も見たかっただろうな」。親の心を思い胸が痛んだ。「だからこそ、とことんやりたい」。日頃見せていた朗らかな笑顔の底には、揺るぎない強い思いがあった。

 「選抜」は指の先をかすめていった。だが、地元で勝ち取った17位はアンダーガールズ(17~32位)のセンター。アイドルだから見せることができた立派な「晴れ姿」だ。HKT48を支え、導いてきた「ひたすら前へ」という強い意志で、涙をぬぐった博多の妖精が再び選抜の壁に挑む。

 ●圏外から穴井健闘 HKTメンバー感激と喜びの声

 “ホーム”ヤフオクドームで躍進したHKT48。指原や宮脇、兒玉以外にチームHキャプテンの穴井千尋らが順調に名前を呼ばれた。穴井は速報で予想外の圏外だったが、本番では33位と大健闘を見せ、「今、(ネクストガールズの)センターに立っていることにびっくり。団結してくれたファンに感謝」と喜んだ。ランクインした残りのメンバーは次の通り。

 【アンダーガールズ】(17~32位)

 21位・朝長美桜「すてきな順位に感謝。ファンに支えられここまで来られた」

 31位・渕上舞「まさか自分がアンダーガールズになれるとは思っていなかったので夢のよう」

 32位・田島芽瑠「変わらず支えてくれたファンに感謝したい。次は選抜を目指したい」

 【ネクストガールズ】(33~48位)

 37位・坂口理子「37位のうれしさを、笑顔に変えて返していきたい」

 41位・多田愛佳「一つランクアップできた。今朝、トイレ掃除をして神様にお願いしてきてよかった」

 42位・岡田栞奈「一票に託された思いを百倍の笑顔に変えてお返ししたい」

 43位・森保まどか「結果を残せずふがいない。来年はもっと後に呼ばれるよう頑張りたい」

 46位・神志那結衣「今まで一度もランクインできず悔しかった。とったどー!」

 【フューチャーガールズ】(49~64位)

 51位・松岡菜摘「ファンとガッツポーズするという約束を守ることができた」

 【アップカミングガールズ】(65~80位)

 72位・植木南央「本当に名前を呼んでもらえた。すてきなプレゼントをありがとうえき」

 80位・本村碧唯「速報では(圏外だったため、ランクインは)無理だと思っていた。この景色を見られてうれしい」

=2015/06/07付 西日本スポーツ=

PR

PR

注目のテーマ