【18日】粘りの飯塚、難敵を破る 目標に一歩

西日本新聞

【福岡大大濠-飯塚】9回裏1死三塁、飯塚・日比生の右犠飛でサヨナラのホームを踏む三走・榎田 拡大

【福岡大大濠-飯塚】9回裏1死三塁、飯塚・日比生の右犠飛でサヨナラのホームを踏む三走・榎田

 2-2の九回裏1死三塁。サヨナラの絶好機に打順が回ってきた飯塚の日比生恵太捕手(3年)は力みを自覚した。打席に向かう途中、「敬遠されたらよろしく」と声を掛けた次打者の渡辺健史投手(同)からも「おまえが決めてこい」との言葉。だが、なぜか気が楽になった。力みが抜けた。初球の直球を振り抜くと、打球はライトへ。タッチアップした三走が本塁に生還し、全選手がベンチから笑顔で飛び出した。

 北部大会3試合で21得点の打線は、福岡大大濠の主戦浜地真澄投手(2年)に苦しめられた。今春の選抜大会出場校の九産大九州を完封した右腕。「3、4点勝負」。飯塚の吉田幸彦監督が予想していた通り、八回まで2点に抑えられた。

 一方で、3試合で2点しか失っていない投手陣はこの日も踏ん張った。今春、左肘を痛めたエース渡辺健史投手にバトンをつなごうと、先発の渡辺健太投手(3年)と2番手中田悠希投手(同)が粘りの投球を見せた。3投手をリードした日比生捕手は「全員気持ちが入っていた。3人の持ち味を引き出すことだけを考えた」と笑顔を見せた。

 飯塚が夏の甲子園に出場した2012年。その雄姿にあこがれ入部したのが今の3年生だ。「甲子園に行くのが目的ではない。甲子園で勝負がしたい」と吉田監督。日比生捕手も「どのチームが相手でも、自分たちの野球ができれば大丈夫」と意気込む。県大会初戦で難敵を破り、目標に一歩近づいた。

=2015/07/19付 西日本新聞朝刊=

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