親子4代、継ぐ内股 小城・相良が立役者

西日本新聞

祖父の哲朗さん(左)と父の尚武さん(右)に試合の報告をする相良宗知 拡大

祖父の哲朗さん(左)と父の尚武さん(右)に試合の報告をする相良宗知

 信じる技を迷わずかけた。浜松城北工(静岡)との初戦の2回戦。小城の2年生次鋒の相良宗知が開始直後、相手先鋒に左の内股で一本勝ちした。「自信を持って決めました」。次鋒にも優勢勝ちし、中堅と引き分けて勝利の立役者となった。

 創設100年目を迎えた金鷲旗で親子4代目の挑戦となる。曽祖父の故輝行さんは旧制龍谷中で1932年の第17回大会に出場。祖父哲朗さん(75)は57年の第31回大会に佐賀の中堅として16強入りに貢献し、父尚武さん(46)は佐賀東の次鋒として臨んだ。「祖父の柔道クラブに入った4歳から、自分にはこれしかないと決めていた」。小2から5年間はサッカーと掛け持ちしたが、進む道に迷いはなかった。

 先祖代々から得意にするのが内股だ。いずれも親からの強制ではなく、自ら鮮やかな技に引き込まれた。宗知も、アテネ五輪100キロ超級金の鈴木桂治(現国士舘大監督)が2010年の世界選手権東京大会無差別級で一本を取った試合がきっかけだった。

 「全員内股が得意とは小さいころに聞いたけど、気に留めていなかった。後で思い返し、不思議な感覚というかDNAを感じた」。祖父や父から細かい技のかけ方は教わっていないが、相手の懐に入り、足を伸ばしながら上げる技の形は祖父譲りという。尚武さんとともに観戦した哲朗さんは「きょうは技をかけるタイミングが良かった」とねぎらった。

 親たち3人は金鷲旗で強豪に挑んだ経験を生かし、指導者として佐賀の柔道界をけん引してきた。宗知も金鷲旗をステップアップのきっかけにするつもりだ。「シード校を倒して上位に行く」。シードとは順当なら4回戦で埼玉栄と対戦。強豪に内股をさく裂させ、節目の大会で名を残す。

=2015/07/23付 西日本新聞朝刊=

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